あなたは、本当の意味で「髪の毛にいい食べ物」というものを知っていますか。実は、世間の常識になっている髪の毛にいい食べ物には、逆に抜け毛を増やしてしまうものがあります。この事実を知らないままに、マスコミやインターネット上の情報を簡単に信じてしまうと危険です。

そのような情報を信じてしまい、髪にいいと思ってある食品ばかりを毎日食べてしまうと、髪が増えるどころか、かえって抜け毛が増えたり体調が良くなくなったりすることが実際にあるのです。

昔から日本には、「医食同源」という言葉があります。これは食べ物には薬と同じような効果があり、食べ物によって体調不良や病気を治す効果があるといった意味です。逆の言い方をすれば、食べ物によっては体調不良や病気が引き起こされることもあるともいえます。

この事実から、改めて毎日の食事の大切さに気づかされます。しかし、一体どの食品が身体や髪の毛にいいのかを正確に知ることは簡単ではありません。なぜなら、どの食品が身体や髪の毛にいいのかは、人によって、正確に言うと体質によって違ってくるからです。

この事実を理解しないままに、髪の毛にいいとされている食品をやみくもに食べてはいけません。もっと言えば、情報を発信をする側はこのことをしっかりと理解した上で情報を発信すべきです。

ここでは、髪の毛にとって本当にいい食べ物とは何か、そしてそれをどのようにして知ることができるのかについて説明していきます。

そもそも「髪の毛にいい食べ物」とは何なのか

世の中には、薄毛に関する情報があふれています。雑誌やインターネット、書籍において薄毛改善や育毛情報を見ない日はないといっても過言ではありません。そのくらい、今日ではハゲに悩む人が日本でも増えているということの表れだといえます。

髪のトラブルに関する情報を見てみますと、育毛剤に関する情報が一番多く目につきます。それは、多くの人が育毛剤によってハゲを改善したいと思っているからだと思われます。

次に目につく情報が、AGA治療法に関するものです。そして、その次に来る情報が「髪にいい食べ物」に関するものです。髪にいい食べ物には、サプリメントも含まれます。

それらの情報を読んだときに、一つの疑問が湧いてきます。それは、「この情報を発信している人達は、自身の経験をもとに確信していることを自信をもって発信しているのだろうか」ということです。

なぜなら、それらの記事を読むと自身の経験には全く触れられていないからです。特に食べ物は、自分で実際にその食べ物を食べてみて、そしてその効果を実感できるようになるにはある程度の時間がかかります。基本的には、数か月かかります。本来はその経験をもとに、情報を発信すべきです。また、その際も「髪の毛にいいとされる根拠」をもとに自分が食べてみるべきです。

ただ、もしその根拠になる情報そのものが間違っていたらどうなるでしょうか。

先程も説明した通り、基本的に食品は栄養になりますが、そうはならない場合もあります。そこについて正確な情報がないと、髪の毛にいいと思って食べていたら、抜け毛が増えたり体調が悪くなったりしてしまったということになるのです。

「髪の毛にいい食べ物」は人によって違う場合がある

髪の毛のトラブルを招きやすい体質は3つあります。それらは、「炎症体質」「血行不順体質」「貧血体質」です。

この3つの体質は、人によって違ってきます。それらの体質の原因は、遺伝もありますが多くの場合は、毎日の食事と生活習慣です。長年の食生活や生活習慣が、ハゲやすくなる「炎症体質」「血行不順体質」「貧血体質」を引き起こしてしまうのです。

この3つの体質は違うので、ハゲを治そうと思ったら当然ながらそれぞれの体質に合った食事をとるようにしなければなりません。

例を挙げて説明します。炎症体質と血行不順体質を例にします。例えば炎症体質の人は、体中で炎症を起こしていることにより身体がほてっているために、暑がり屋や汗っかきが多くいます。また、もっともハゲやすい体質が炎症体質です

一方で、血行不順体質はその名の通り全身の血行が悪い人です。全身の血液の巡りが悪いために、低体温や冷え性、肩こりなどになりやすい人たちです。また、血行が悪いために頭皮にも血液が行かなくなり、その結果毛根にも栄養が届かなくなることでハゲやすくなります。

この2つの体質は、対照的な体質であるともいえます。炎症体質がいつも暑がりで赤ら顔といった体質で、血行不順体質がいつも低体温で寒がりで、顔色も青黒い体質とイメージできます。

ハゲを治すためには、炎症体質の人は身体の中のほてりを取り除く食事に変えていき、また血行不順体質の人は、全身の血行を良くしていく食事にしていかなければなりません。そうすることで、身体の不調や髪のトラブルが改善されていきます。

これらの対照的な2つの体質の人に、髪にいい食べ物の代表として有名な身体を冷やす働きのある「ワカメ」や「昆布」を食べ続けてもらったらどうなるでしょうか。ワカメや昆布などの海草類には、ラードが多く含まれていて昔から髪にいい食べ物とされてきました。

また、髪にいいとされている別の食べ物の「麻婆豆腐」も両者に食べ続けさせたらどうでしょう。麻婆豆腐は、イソフラボンと身体を温めるカプサイシンの組み合わせで髪が生えるといわれています。

身体の冷やす働きのある海草類と、身体を温める働きのあるカプサイシンを、身体を温めなければならない体質の人と逆に身体の熱を取らなければならない人が「髪にいい食べ物」だからという理由で同じように食べても、両者に同じような髪にいい効果が表れないのは明らかです。

それどころか、身体の熱を取らなければならない炎症体質がカプサイシンが多く含まれた麻婆豆腐を頻繁に食べていたら益々身体のほてりが取れなくなり、その結果抜け毛も増えたり炎症体質からくるさまざまな症状が悪化したりします。

反対に、身体を冷やす海草類を、血行不順体質の人が頻繁に食べてしまうと、ますます身体が冷えやすくなったり血行不良や消化不良を起こしやすくなったりします。

この場合は、炎症体質の人は海草類を食べて、血行不順体質の人は麻婆豆腐を食べるのが正解です。このように、体質によって食べ物を変えることが健康や育毛にとって本当は大切なのです

積極的に食べるべき「宣髪食」と、食べるのを避けるべき「忌髪食」を知る

食べ物には、自分の体質によって積極的に食べるべきものと、逆に避けるべきものがあります。その理由は、先程の説明の通り自分の体質に合わない食べ物は体調不良やハゲを招く恐れがあるからです。食べ物は、場合によっては薬にも毒にもなるのです

自分の体質にとって積極的にとるべき食品を「宣髪食(せんばつしょく)」といい、逆に避けるべき食品を「忌髪食(きはつしょく)」といいます。大切なことは、「宣髪食」も「忌髪食」それぞれの体質によって違ってくるということです。

先程の例の中で出てきた2つの食品の海草と麻婆豆腐について説明しますと、

麻婆豆腐は、炎症体質の人には避けるべき忌髪食となりますが、血行不順体質の人には積極的にとるべき宣髪食になります。

また海草類は、炎症体質の人には宣髪食、血行不順体質の人には忌髪食となります。

このように食べ物は、体質によっては食べる時に十分な注意が必要です。このことを知らずに、マスコミ・雑誌などで「髪にいい食べ物」として紹介されるたものを食べ続けててしまうと、体調が悪くなったり抜け毛が増えたりするのです。

体質別の宣髪食と忌髪食を確認する

先述のハゲになりやすい3つの体質「炎症体質」「血行不順体質」「貧血体質」には、それぞれに宣髪食と忌髪食があります。

あなたが、髪の毛のトラブルで悩んでいるならば、あなたの体質は上記の3つの体質のどれかにほぼ該当しているはずです。自分がどの体質に当てはまるかを確認することは、ハゲを治すためにまず最初にしなければならないことです。

ここで、もう一度各体質について説明します。

最もハゲになりやすい「炎症体質」

炎症体質の人は身体の中で炎症を起こして身体が火照っています。そのため、暑がり屋や汗っかきになりやすいです。また、もっともハゲやすい体質が炎症体質です。

この体質を漢方では「血熱(けつねつ)」といいます。血熱になると、高血圧や蓄膿症、胃炎、肝炎などを患うことが多くなることも特徴です。

炎症体質の人の身体的特徴は、以下の通りです。

症状:赤ら顔・暑がり性・汗っかき・高血圧

顔色:赤色、黄色

まぶた裏:充血

:赤色

:赤くヌルっとしている

手のひら:真っ赤でほてっている

また、体質的な特徴は以下の通りです。

便秘気味

高血圧

脂性

体臭が強い

カッとしやすい

このように、炎症体質の人は身体が全体的に赤みががっていることが多く、また暑苦しい雰囲気になりやすい特徴もあります。

そして、炎症体質の宣髪食と忌髪食は、次の通りです。

宣髪食:海草・貝類・スイカ・大根・白菜・トマト・キュウリ・竹の子・納豆・カニ・ハトムギ・そば

忌髪食:唐辛子・ニンニク・カレーライス・日本酒・スイーツ・たばこ・コーヒー

炎症体質の人は、身体に溜まった余計な熱を宣髪食で取り除くようにしながら、同時に身体がこれ以上火照らなくなるように忌髪食を避けるようにすべきです。

血行が悪い「血行不順体質」

血行不順体質とは、血液の流れが悪いことで全身や頭皮に血液や栄養が十分に届いていない状態のことです。漢方ではこれを「瘀血(おけつ)といいます。

血液は全身を巡回することで、身体のすみずみの細胞に栄養や酸素を届けています。つまり、血行が悪いということは、身体の細胞に必要な栄養や酸素が不足しているということです。

血行不順体質の人の身体的な特徴は、以下の通りです。

症状:肩こり・腰痛・むくみ

顔色:青色、黒っぽい

まぶた裏:赤黒い

爪:赤黒い

唇:赤黒い

手のひら:やや黒っぽい

また、体質的な特徴は

身体が冷えやすい

肩こり、首のコリがある

アザができやすく、治りにくい

むくみやすい

便秘気味

となります。

このように、血行不順体質の人は全身の血の巡りが悪いために、全体的に顔色などが赤黒っぽい印象を他人に与えてしまいます。

そして、血行不順体質の人の宣髪食と忌髪食は、次の通りです。

宣髪食:長ネギ・ショウガ・ナス・にら・シソ・シイタケ・ゴボウ・イカ・牡蠣・ほうじ茶

忌髪食:冷奴・玄米・チーズ・冷たい食べ物・夏野菜・南国果物・柿・たばこ・コーヒー

血行不順体質の人は、血行改善を図ることで身体を温めてやるようにすることが大切です。また、忌髪食で注目すべき点は、一般的に「髪にいい食べ物」とされている冷奴や玄米、乳製品も血行不順体質の人には良くないということです。

意外と知られていない「貧血体質」

貧血が抜け毛の原因になることはあまり知られていません。実は、この事実を知らずに髪の毛のトラブルで悩んでいる人は女性に多いです。もちろん、貧血が原因でハゲになることは男性にもいえることですが、女性の方が貧血が原因で髪の毛のトラブルに悩まされている場合が圧倒的に多いのです。

このような貧血体質を、漢方では「血虚(けつきょ)」といいます。貧血体質は、鉄分などが不足したため薄い血液になっているのです。そのために、常に体力がない、元気が出ないといった状態です。

貧血体質の人の身体的な特徴は、以下の通りです。

顔色:青白い

まぶたの裏:白っぽい

爪の色:灰色、根元が薄い

唇:白っぽく、ガサガサ

手のひら:さらっとしている

また、体質的な特徴は

身体がだるい

めまいや立ちくらみがある

冷え性

爪にトラブルが多い

肌荒れ

このように、貧血体質の人は全体的に青白く体力がなさそうな雰囲気があり、エネルギーが不足している印象を与えてしまいます。

貧血体質の人の宣髪食と忌髪食は、次の通りです。

宣髪食:ほうれん草・山芋・ゴマ・にんじん・かぼちゃ・大豆・牛肉・ウナギ・マトン・カツオ

忌髪食:コショウ・唐辛子・ニンニク・ショウガ・長ネギ・海草・カレーライス・たばこ・コーヒー・緑茶

貧血体質の人は、血を作る食べ物を多くとるように心がけて、血液を薄めるレトルト食品やインスタント食品は避けるべきです。

また、長ネギやショウガは血行不順体質の人には宣髪食になりますが、貧血体質の人には忌髪食となります。

このように、食品は自分の体質に合ったもの合わないものを日頃からしっかりと把握をしておき、食事の際はそれらを意識しながら食べるようにすることが、体調改善やハゲ改善には不可欠なのです。

全ての体質に合うハゲに劇的な効果のある食品とは

ここまでの説明で、食べ物が体質によっては薬にも毒にもなることは理解して頂けたかと思います。しかし、数ある食品の中で体質にあまり影響されない食品があることもまた事実です。

これらの食品は、「炎症体質」「血行不順体質」「貧血体質」のどの体質にとっても、身体にマイナスの影響を与えることなく、体調改善やハゲ改善に効果があります。

また、今現在は炎症体質」「血行不順体質」「貧血体質」のいずれかの体質であったとしも、今後食生活や生活習慣を変えていくことで、それらの体質も徐々に健康的で理想的な体質に変わっていきます。その結果、健康的な体質になっても、食べ続けることでさらに体調が良くなっていく食品がこの世には存在するのです。

それらの食品を、これから紹介します。

ハゲが改善されながら、体調も良くなる食品や栄養素はコレだ

次に挙げる10の食品は、私自身が毎日の食生活に取り入れている食品です。これらの食品には、明らかな育毛効果が望めます。また、健康増進効果が美肌効果、アンチエイジング効果も間違いなく期待できる食品です。

あなたにも必ず効果がある食品ですので、是非試してもらいたいと思います。

1. 黒豆:生薬としても用いられ、髪にとって大切な腎臓を強化するが、驚異的な育毛効果を知る人はほとんどいない

2. スピルリナ:藻の一種で良質なタンパク質を含むスーパーフード

3. ブロッコリースーパースプラウト:スルフォラファンが毛乳頭細胞を約1.8倍に増殖させ発毛効果が認められている

4. シリカ水:シリカ水に含まれるケイ素が、血液サラサラ効果とアンチエイジング効果を生み育毛効果も期待できる

5. 亜鉛:脱毛ホルモン(DHT)の働きをを制御する

6. ノコギリヤシ:同じくDHTを生み出す酵素(5αリダクターゼ)を制御する

7. イワシ:イワシを常食する漁師にはハゲが少ないといわれている

8. :抗酸化作用の働きがあるアスタキサンチンが豊富に含まれる

9. アマニ油:アマニ油に含まれるオメガ3脂肪酸が、毛根の「毛嚢(もうのう」という部位に直接栄養素を与えることで、髪が丈夫になり抜けにくくなる

10. ネバネバ食品納豆や山芋といったネバネバ食品も、髪の毛にとって大切な腎臓の機能を高める働きがある

これらの食品は、体質による影響がほとんどないために、毎日の食生活にドンドン取り入れていきましょう。そして、これらの食品を頻繁に食べるようにすると、4~6か月後には髪に大きな変化が間違いなく表れてきます

以上のように、食べ物には薬のような働きもありますが、体質によっては逆に毒のような働きをしてしまう場合もあります。この事実をしっかりと理解した上で、毎日の食生活の中で、自分の体質に合う食べ物を知り、そしてそれらの食べ物を意識して食べるようにすることが、本当の意味での「身体にいい食べ物」を食べることになるのです。

そして、このような食生活を続けていくことが、ハゲ改善にとっても健康増進にとっても極めて大切なことなのです。