突然ですが、あなたの体温は36.5℃以上ありますか。もしかして、あなたの体温は常に36℃以下になっていませんか。あなたが脱毛に悩んでいて、もし体温が36℃以下であれば、それは基礎体温が低いことに原因があるかもしれません

最近の日本では、全体的に日本人の基礎体温が昔と比べて低くなっている傾向が見られます。1960年代頃の日本人の基礎体温は36℃後半だったのが、最近の日本人の基礎体温は36℃前半までに下がっています。

基礎体温が1℃下がると、免疫力が約30%も低下するといわれています。また基礎体温が2℃下がると、免疫力は約60%も低下してしまいます。体温の低下によって身体の抵抗力も落ちてしまい、その結果さまざまな体調不良や病気を招いてしまいます。

また、体温が低いことの原因として全身の血行不良があげられます。血行不良は、頭皮の血行不良も招きます。頭皮の血行不良は髪の成長を妨げてしまうので、結果として脱毛などの髪のトラブルに悩まされることになります。

このように、基礎体温が低くなることは健康にとっても髪の毛にとっても、正に「百害あって一利なし」なのです。

ここでは、低い基礎体温が原因で引き起こされる体調不良や脱毛のしくみについて説明していきます。

そもそも基礎体温が低いとはどのような状態を指すのか

基礎体温とは、人間が生存するために必要最低限のエネルギーを使っているときの体温のことです。基本的に基礎体温は、朝起きた直後に身体が一番安静な状態のときに計ります。

もともと人間の正常な基礎体温は、36.5℃~37℃といわれています。基礎体温は、人種によっても多少の差があり、おおむね西洋人の方が東洋人よりも基礎体温は高い傾向にあります。

体温は、1日の中で0.3~0.6℃ほど上下しますが、基礎体温が低いとは、1日の中で体温が低いときに35℃台で、体温が高いときでも36.5℃以下の場合を指します

基礎体温が身体に及ぼす影響とは

理想的な基礎体温は、約36.5~37℃といわれてます。基礎体温が理想的な状態にあると、血行も良く免疫力も高いので病気をしにくくなります。反対に、基礎体温が低いと血行も悪く免疫力も低いので病気をしやすいといえます。

基礎体温の違いが、身体にどのような影響を与えるかを知っておくことは、健康維持や髪の成長のためにも大切です。以下の数値を参考にして、あなたの基礎体温を把握しておきましょう。

体温の測り方ですが、起床後、昼食前、18時の1日3回測るようにします。体温は、起床後は低めになりますが、夕方にかけて徐々に高くなっていきます。昼食前から18時頃までは、体温は36.5℃ないと、体温が低い体質であるといえます。

基礎体温が35℃の場合:血行が悪く、身体も冷えている。体内酵素の働きが低下しているために、基礎代謝や新陳代謝も悪く、脂肪も燃焼しにくい。ガン細胞が最も増殖しやすい体温である。

基礎体温が35.5℃の場合:血行が悪く、身体も冷え気味である。同じく体内酵素の働きが低下しているために、基礎代謝や新陳代謝が活発でなく、体調不良を起こしやすい。

基礎体温が36.5~37℃の場合:血行も良く、基礎代謝や免疫力が最も活発に働く理想的な体温である。

基礎体温が35℃と36.5℃で比較すると、35℃の場合は基礎代謝が10%以上低下、免疫力が50%以上低下、体内酵素も50%以上低下するといわれています。

このように、基礎体温が約2℃違うだけで健康状態が大きく変わってくるのです

基礎体温が低いとハゲやすいといわれる理由

前述のとおり基礎体温が低いと、基礎代謝や免疫力、体内酵素などの働きが大きく低下することが分かりました。これらの症状に共通することが、全身の血行不順です。

身体全体の血行が悪い人は、基礎代謝や免疫力、体内酵素などの働きが大きく低下することから、髪の毛の成長も抑えられて、髪が細くなったり抜けたりしてしまいます。このような身体の状態が長く続くと、ハゲにもなりやすいといえるのです。

基礎体温が低い人と冷え性の人の違いとは

基礎体温が低い人と同じと思われがちな症状に「冷え性」があります。お互いにに共通していることは、身体が冷えていることですが、両者には根本的な違いがあります。

基礎体温が低い人と冷え性の人には、次の違いがあります。

・基礎体温が低い人:内蔵の温度が低く体温自体が低い人

・冷え性:体温は正常でありながら、手足などの末端が冷えやすい人

冷え性は、男性よりも女性に多く見られます。偏った食事や生活習慣、ダイエット、ストレスなどにより、血行が悪くなり手足の末端まで血が届かなくなって引き起こされるのが冷え性です。

冷え性より問題なのは、基礎体温が低いことですので、健康や髪のためにも全体的に体温を上げる生活習慣に変えていくことが大切です。

基礎体温が低い人にはどのような特徴があるのか

基礎体温が低い人には、冷え性の人のように「自分の身体が冷えている」という自覚がないことがよくあります。基礎体温が低い人は、自分が自覚しないままに身体の芯が冷えていることが多いのです。

このような状態が続くことは免疫力の低下を招いてしまうことから、次のような特徴が見られます。

1. アレルギー体質

アレルギー症状としては、花粉症やアトピー、喘息などがあります。近年これらの症状を訴える人が増えている一因が、基礎体温の低下によるものといわれています。

2. 痩せにくい体質

体温が低いと、基礎代謝が悪くなることで痩せにくくなります。

3. 風邪や胃腸の病いなどを発病しやすくなる

免疫力も基礎代謝も低下するために、常に体調がすぐれずにウィルスによる風邪などを引きやすくなります。また、自律神経失調症などを発病することもあります。

4. ガン細胞が増殖しやすい

研究結果によると、ガン細胞が一番体内で増殖しやすい体温が35℃といわれています。ガン細胞は熱に弱いために、基礎体温が36.5C以上の人はガン細胞が増えにくく、ガンになりにくいといわれています。

5. 女性の場合、婦人病にかかりやすくなる

更年期障害、子宮筋腫、不妊症、子宮内膜症などの婦人病は、体温が低い人が発病しやすいといわれています

基礎体温が低くなる原因はコレだ

基礎体温が低くなる大きな要因は、生活習慣です。特に、身体が冷えやすい食品をよく食べたり、運動不足によって筋肉量が少なかったりすることが、低体温を招いてしまいます。また、睡眠不足も体温を下げてしまう要因になります。

食べ物と運動不足、睡眠不足などが低体温を招く理由は、以下の通りです。

1. 身体を冷やす食べ物

漢方においてハゲやすい体質は、「炎症体質」「血行不順体質」「貧血体質」の3つです。身体が炎症を起こしているのが「炎症体質」で、全身の血行が悪いのが「血行不順体質」、そして血が薄くて貧血を起こしているのが「貧血体質」です。

それぞれの体質によって、積極的に食べたほうがいい食べ物と「宣髪食」といいます。また、できれば食べないほうがいい食べ物を「忌髪食」といいます。

血行不順体質の忌髪食があります。その食べ物を食べると、身体を冷やしてしまい血行不順が悪化する可能性があります。血行不順体質の人が、そのことを知らずに頻繁に忌髪食を食べてしまうことで、内臓が冷えてしまい身体の冷えが取れにくくなっていることはよくあるのです。

身体を冷やす食べ物は、次の通りです。

体温が低い人の身体をさらに冷やしてしまう忌髪食

穀物:そば・ハトムギ

野菜:トマト・キュウリ・大根・白菜・スイカ・サラダ

果物:マンゴー・パイナップル・柿

魚介類:カニ・牡蠣・海草・貝類

飲み物:コーヒー・牛乳・緑茶

肉類:馬刺し

その他:冷たい食べ物や飲み物・豆腐

基本的に、南国でとれる果物や夏野菜は、身体の熱を取る働きがあるので、体温が低い人は避けた方が賢明です。しかし、どうしても食べたい時は、加熱調理をしたりニンニクやショウガなどの香辛料を加えたり、または、体を温めるネギなどの野菜と一緒に食べたりすることが望ましいといえます。

2. 運動不足

筋肉は、身体の中で一番熱を発生させます。筋肉量が多いほど体内で熱を発生させやすく、逆に筋肉量が少ないほど熱が発生させにくくなります。体内で熱が発生しやすくなるためには、適度な筋肉量が必要になります。

冒頭で、「基礎体温は、人種によっても多少の差があり、おおむね西洋人の方が東洋人よりも基礎体温は高い傾向にある」としたのは、東洋人よりも西洋人の方が平均的には筋肉量が多いことが関係しています。また、女性の身体が男性よりも冷えやすいのも、女性の方が筋肉量が少ないことが要因の1つです。

運動不足によって筋肉量が少なくなり基礎体温や基礎代謝、そして免疫力が下がります。しかし、運動によって筋肉量が増えると、基礎体温や基礎代謝、そして免疫力が上がります。それに伴い全身の血行も良くなり、あなたの身体は病気をしにくい丈夫な身体に変わっていくのです。

3. 睡眠不足

睡眠不足や睡眠の質の低下は、体温を下げてしまします。最近では、睡眠障害や不眠症の人が増えているといわれていますが、それに比例するように体温が低い人も増えています。

4. ストレス

ストレスが血管に大きく影響し、自律神経の働きを悪くしてしまうことで、血流が悪くなり体温も下がってしまいます。

基礎体温を上げる方法を知る

基礎体温を上げる方法は、次の通りです。

1. 身体を温める食事をとる

前述のハゲやすい3つの体質である、「炎症体質」「血行不順体質」「貧血体質」の中の「血行不順体質」の人はどうしても体温が低くなってしまうので、日常生活を血行をよくする食事や生活習慣に変えていかなければなりません。

先程は、血行不順体質の人が避けるべき「忌髪食」をと説明しました。血行不順体質の人にとっては、身体を温める食品が「宣髪食」となります。

身体を温める食べ物は、次の通りです。

体温が低い人の身体を温める宣髪食

野菜:トウガラシ・ニンニク・長ネギ・ショウガ・ゴボウ・にら・シイタケ・ナス・シソ

果物:桃・栗・ナッツ

魚介類:イワシ・牡蠣・アジ・エビ・カツオ

飲み物:熱燗・ほうじ茶・紅茶・ココア

肉類:鶏肉・羊肉・卵

その他:温かい食べ物・ゴマ

2. 適度な運動

体温が低い人は、日頃あまり身体を動かさない習慣が身についていることが多いので、意識的に身体を動かすようにします。筋肉をつけることは簡単ではないので、身体をなるべく動かすように心がけるだけでも違ってきます。

階段を使う、少しの距離なら歩く、お風呂上りにストレッチをする、細々と動くことを意識した生活を毎日送るだけでも十分な運動効果を得られます。できれば、毎日スクワット運動を10回×3セット行うとより効果的です。

3. 半身浴を行う

身体を芯から温める効果が高い入浴法です。半身浴を、毎日20分行うことで身体が温めると同時に、老廃物を体外に排出する効果も得られます。また半身浴を行う場合は、育毛剤を頭皮に塗布してから蒸しタオルを頭に巻いた状態で行ってください。それにより、育毛剤が頭皮の奥に浸透して育毛剤の効果が高まります。

4. 白湯を飲む

白湯を飲むことは、インド医学からきている健康法です。白湯を飲むと、身体を温める効果があり代謝も高まります。朝起きてからまず白湯を1杯飲み、昼食と夕食時に白湯を飲みながら食事をとると身体を温める効果が得られます。

5. 寝る時に腹巻をする

寝ている間にお腹が冷えてしまっている人が多くいます。お腹を冷やすことは、胃や腸、肝臓などの大事な臓器を冷やすことになります。特に睡眠中は、お腹が冷えていることに気がつきにくいので、腹巻をすることでお腹を冷えから守ることができます。

体温が低い人は、基礎代謝や免疫力、体内酵素などの働きが大きく低下してしまいます。同時に全身の血行も悪くなるので、髪の毛にとっても健康にとってもよくありません。特に、基礎体温が35℃しかない場合は、ガンが体内で増殖しやすいといった事実が確認されていますので、体温が低いということは脱毛や健康を損ねるばかりか、実は命の危険にさらされることになるのです。

日頃から内臓を冷やさずに身体を温める生活を送ることで、髪も健康もすこやかな生活を送るようにしていきましょう。