AGA(男性型脱毛症)治療には、食事、運動、睡眠などの生活習慣の改善や発毛剤・育毛剤を使用することが効果的です。

ただ、薄毛改善の効果があらわれるまでの期間は少なくとも半年~1年はかかります。これはヘアサイクルと呼ばれる「髪が頭皮から生え、太く成長し、抜けるという一連の流れ」が2年~6年と長いことと関係しています。

特に、発毛剤・育毛剤を使用した場合は薄毛改善効果が得られる場合が多いです。

それでは、薄毛が改善されフサフサになった後でも、継続して発毛剤・育毛剤を使用しないといけないのでしょうか?

もし途中で使用をやめたら、元の状態よりも逆にハゲること(リバウンド)は起こるのでしょうか? また、薬を使い続けることで耐性は起こらないのでしょうか?

ここでは、「発毛剤・育毛剤の使用を途中でやめるとどうなるのか」「リバウンドは起こるのか」「継続して使用すると耐性ができるのか」について詳しく解説しています。

リアップなど、ミノキシジルの使用を途中で止めるとどうなるか?

発毛剤には有効成分ミノキシジルを含むものと、有効成分フィナステリドを含むものの2種類に大きくわけられます。まず、有効成分ミノキシジルを含む発毛剤について解説していきます。

有効成分ミノキシジルを含む有名な発毛剤のリアップやロゲインは、薄毛改善の効果があります。厚生労働省からも認可済です。

ロゲインのジェネリック医薬品であるカークランドも同等の薄毛改善の効果があります。私自身もカークランドを使用し、薄毛が改善されました。ミノキシジルは薄毛治療に本当に効くといえます。

ただ、薄毛が改善しフサフサになったからといって、発毛剤(有効成分:ミノキシジル)の使用を途中でやめても大丈夫でしょうか?

まず、発毛剤(ミノキシジル)の使用を途中でやめてはいけません

服用を途中でやめた場合は、元のハゲた状態に戻る場合が多いです。これは、生活習慣の改善やサプリの服用によるハゲの改善とは異なり、体質そのものが変わっていないからです。

フサフサの状態を維持するには発毛剤を使用し続けないといけません。

ミノキシジルでリバウンドは起こらない

発毛剤(有効成分:ミノキシジル)の使用をやめたら元の状態以上にハゲること(髪のリバウンド)は起こるのでしょうか?

実は、発毛剤(有効成分:ミノキシジル)の使用をやめても元に戻るだけで、リバウンドは起こりません

ただ、一度薄毛が改善されてから元のハゲに戻ると、精神的に落ち込みます。精神的な落ち込みは自律神経(体を調整つしている神経)を乱します。

自律神経が乱れると、頭皮の血行不良が起こりやすくなり、結果的に薄毛を進行させます。髪の栄養は血流にのって運ばれるため、血行不良があるとハゲが進行してしまうのです。

これを避けるため、急に発毛剤(有効成分:ミノキシジル)の使用をやめることは避けましょう。

もし、長期的に発毛剤を使用することによる副作用が気になる場合は、発毛剤(有効成分:ミノキシジル)の使用量や頻度を減らしましょう。

リアップなど、ミノキシジルの使用量は基本的に欧米人など日本人より体が大きい人にも薄毛治療ができるように設定されているために、日本人が使用する場合は、規定量よりも使用量が少なくても薄毛改善効果が表れる場合も多いです。

使用量を減らすことはコスパ上昇にもつながるため、最適な量を探していきましょう。

継続して使用することで耐性はできる?

長期的に発毛剤(有効成分:ミノキシジル)を使用して、耐性(薬の効果が薄れていくこと)はできるのでしょうか?

発毛剤(有効成分:ミノキシジル)を長期間服用することで耐性ができるかどうかは、いまのところ多くのデータがないため不明です。同じように、医薬品であるプロペシア(有効成分:フィナステリド)も耐性ができるかどうかは良くわかっていません。

使用量や使用期間は個人差があるため、実際に耐性ができるかどうかは服用してみないとわかりません。

私自身は発毛剤を3年ほど使用していますが、耐性ができたと感じていません。ただ、「以前よりは発毛速度が下がったかもしれない」という程度の自覚があります。しかし、この自覚が耐性の影響によるものかどうかはわかりません。

しかし、薄毛改善効果が得られ始める前(使用し始めて半年~1年程度)に、耐性ができることはほぼありませんので、安心してください。

も、耐性ができたと感じた場合は以下のような対策で耐性を克服することができます。

①使用量や使用頻度を増やす

副作用やコスパを気にして、規定量よりも少ない使用量や使用頻度で服用している方がいます。規定量よりも少ない量を使用しており耐性ができたと感じた場合は、規定量まで上げることで発毛効果が高まります。

ただし、規定量以上を使用することは避けてください。これは、発毛効果が上がらないだけでなく動悸やむくみなどの副作用が起こりやすくなるからです。

②塗り薬から内服薬(ミノキシジルタブレット)の使用に切り替える

内服薬の方が塗り薬よりも発毛効果が高まります。これは、塗り薬では「汗により有効成分が流れてしまう場合」「頭皮の皮脂により浸透しにくい場合」があるからです。

一方、内服薬では血液中に有効成分が入り込み、頭皮の細胞に直接働きかけることができます。そのため、内服薬の方が発毛効果が高いです。

そのため塗り薬で耐性ができたと感じた場合は、内服薬(ミノキシジルタブレット)に切り替えてみましょう。ただし、ミノキシジルタブレットは副作用が強いです。副作用が強く起こる場合はすぐに使用はやめましょう。

ただ、ミノキシジルタブレットは血圧の低下薬としてのみ、購入することができます。つまり、発毛剤としての販売はされてなく、規定量は血圧低下剤としてのものです。そのため、発毛剤としては多い量の服用には、動悸などの副作用の観点から気を付けましょう。

英語を訳しますと「初期は1日5mgで、徐々に1日10~40mgまであげましょう」という記載がされています。

発毛剤としては1日5mgを摂取していれば十分であり、10~40mgでは多すぎです。副作用も現れます。

③別の発毛剤(プロペシア)や育毛剤(医薬部外品)を併用する

発毛剤に含まれるAGAに効果がある有効成分は「ミノキシジル」だけではなく「フィナステリド」もあります。薄毛改善に効果があると厚生労働省から認可済の成分です。

フィナステリドを含む製品では、プロペシアやジェネリック医薬品のフィンペシアがあります。ミノキシジルのみを使用している方で耐性ができたと感じる場合は、プロペシアを併用してみましょう。

プロペシアはいまのところ、動悸やむくみなどの副作用はほとんど確認されていません。

発毛剤(医薬品)であるミノキシジルとフィナステリドの2種類を併用することに抵抗がある人は、育毛剤(医薬部外品)を使用しましょう。ミノキシジルと同等とはいかないまでも、薄毛改善効果が得られます。有効成分は天然由来成分であり、発毛剤(医薬品)を2種類飲むより副作用が少ないです。

育毛剤(医薬部外品)の種類によって、含まれる天然由来成分は変化します。天然由来成分は「オウゴンエキス」「ノコギリヤシエキス」などミノキシジルとは異なる成分です。

そのためミノキシジルへの耐性ができていても、育毛剤(医薬部外品)の薄毛改善への効果が下がることはありません。

ただし、ミノキシジルの使用を完全に止め、育毛剤(医薬部外品)のみに切り替えると発毛効果が下がる場合があります。発毛効果が下がったと感じた場合は、発毛剤(医薬品)と育毛剤(医薬部外品)を併用して使いましょう

プロペシア(フィナステリド)も服用を途中で止めてはいけない

前述の通り、もう一方の発毛剤であるプロペシア(有効成分:フィナステリド)は飲むタイプの発毛剤です。主に「抜け毛を減らすことによる発毛効果」があります。

プロペシア(有効成分:フィナステリド)を服用しはじめてから、薄毛改善の効果が得られるまでには半年~1年間以上はかかります。これは、発毛剤(有効成分:ミノキシジル)を使用した場合と同様で、ヘアサイクルが2~6年ほどであることと関係しています。

プロペシアで薄毛改善効果が得られた後においても、ミノキシジルと同様に服用を途中で止めてはいけません。元のハゲた状態に戻ります。

フィナステリドもリバウンドは起こらない

プロペシア(有効成分:フィナステリド)を使用しても体質自体は変化しません。そのため服用を途中で止めると元の状態に戻ります。

ただし、逆にハゲが元の状態よりも進行すること(リバウンド)も起こりません

プロペシアの長期間服用することでの薬への耐性(薬の効果が低くなること)ができるかどうかは、いまのところ不明です。これはミノキシジルと同様に、プロペシア(有効成分:フィナステリド)を長期間かけて服用した際のデータが少ないからです。

フィナステリドの使用を続けると耐性はできる?

発毛剤(有効成分ミノキシジル)と同様に、耐性ができるかどうかはデータ数が少ないことから不明です

耐性ができたとしても自覚症状程度であるといえます。もし、コスパや副作用の観点から服用量を規定量よりも少なくしていた場合は、服用量を規定量まで上げましょう。発毛効果が上がる場合があります。

プロペシアのみを服用している場合は、ミノキシジルを含む発毛剤を併用しても良いです。ただ、ミノキシジルは副作用である動悸やむくみを感じやすいため、副作用がでやすい人は使用を控えましょう。

副作用が気になる場合は、副作用がほとんどない育毛剤を併用することがおすすめです。副作用がないだけでなく、発毛剤と同等とはいかないまでも、高い薄毛改善効果が期待できます。

育毛剤(医薬部外品)の使用を途中で止めるとどうなるか?

育毛剤(医薬部外品)として有名なチャップアップ、ブブカ、ポリピュアEXなどは、副作用が少なく薄毛治療への効果を期待できます。

育毛剤(医薬部外品)は発毛剤(医薬品)よりも製品の種類が多いです。そのため、育毛剤(医薬部外品)の有効成分も「オウゴンエキス」「ノコギリヤシエキス」「トウガラシエキス」などと種類が豊富です。

それでは、育毛剤(医薬部外品)を使用し薄毛が改善されたときに、途中で使用をやめるとどうなるのでしょうか?

発毛剤(医薬品)と同様に、育毛剤(医薬部外品)の使用を途中でやめると元のハゲた状態に戻ります

これは、育毛剤(医薬部外品)を使用しても体質自体が変化しないからです。薄毛改善を発毛剤・育毛剤を使用せずに行う場合は、生活習慣の見直しを行う必要があります。

特に、頭皮の血行を促進するために「姿勢を改善すること」「ストレッチをすること」「筋トレをすること」が重要です。筋トレをすることは姿勢の改善にもつながり、また発毛力の衰えの原因になる血糖値の上昇を抑制できます。

私自身は椅子に座る際は、以下のような姿勢の矯正機器を使用しています。姿勢を意識するようになります。

育毛剤(医薬部外品)を併用することは続けつつも、自らの力で薄毛を改善するというスタンスも忘れないようにしましょう。

育毛剤でリバウンドは起こらない

育毛剤(医薬部外品)の使用をやめても、元のハゲた状態に戻るだけです。元の状態以上にハゲること(リバウンド)は、発毛剤(医薬品)の使用時と同様に起こりません。

ただ、「生活習慣の改善」や「発毛・育毛に効く筋トレ」などを並行して行い、体質自体を変えると、育毛剤なしでも元の状態に戻りません。

育毛剤(医薬部外品)を使用せずに体質改善だけを行おうとしても、薄毛改善効果が出ない場合が多いです。そのため、しばらくは育毛剤(医薬部外品)を併用して使用しつつ、体質改善も試みて様子を見るというスタンスにすると良いです。

継続して使用することで耐性はできる?

発毛剤(医薬品)と同様に、育毛剤(医薬部外品)でも耐性ができるかどうかは、データ数が多くないことから不明です

ただ、育毛剤(医薬部外品)では製品の種類が多く、有効成分も異なります。そのため、耐性ができたかもしれないと感じた場合は、有効成分が異なる他の製品に切り替えることが効果的です。

しかし、育毛剤(医薬部外品)の薄毛改善の効果があらわれるまでには、半年~1年はかかります。この間に耐性ができることはないため、最低でも1年は使用し続けてください。

その後「耐性ができた」「効果がみられなかった」と感じたら、他の製品に切り替えると良いです。

発毛剤(医薬品)と育毛剤(医薬部外品)を併用している方は、使用量や使用頻度の割合を変えてみるのも良いです。例えば、発毛剤(医薬品)としてミノキシジルタブレット「1回2.5mg」を朝と夜の2回服用し、育毛剤(医薬部外品)は全く使用していなかったとします。

これを、ミノキシジルタブレットを朝のみ1回2.5mg服用し、夜には育毛剤(医薬部外品)の使用に置き換えても良いです。割合をかえることで耐性ができることを抑制することができます。

発毛剤は医薬品であるため、通常では医薬部外品である育毛剤よりも耐性ができやすい傾向にあります。

長期間使用することを前提にしている場合は、耐性ができにくいとされる育毛剤(医薬部外品)を使用する方が良いです

まとめ

ここでは、「発毛剤(医薬品)と育毛剤(医薬部外品)の使用を途中で止めるとどうなるのか」「リバウンドは起こるのか」「継続して使用すると耐性ができるのか」について解説しました。

発毛剤・育毛剤ともに途中でやめると元の状態に戻ります。ただ、元の状態以上にハゲること(リバウンド)は起こりません。

そのため、「生活習慣の改善」「発毛・育毛に効果的な筋トレ」などの体質改善も並行して行うべきです。

発毛剤・育毛剤を長期間使用することで耐性ができるかどうかは不明ですが、耐性ができる可能性はあります。できた場合の対策としては、「発毛剤・育毛剤を併用してその割合を調整する」「製品の種類を変える」「使用量・使用頻度を変える」などがあります。

育毛剤は医薬部外品であり、発毛剤(医薬品)よりも、耐性ができにくいと考えられています。耐性が気になる方や長期間の使用を考えている方は、育毛剤を使用することをおすすめします。

あらゆる観点から薄毛改善につながる工夫を行い、薄毛を克服していきましょう。