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薄毛は老化現象の一つといわれています。しかし現実を見ると、20代前半で薄毛になってしまう人もいれば、70代でも髪の毛がフサフサもいます。この違いはどこからくるのでしょうか?

中国の古い文献には人間の髪の老化について、次のように書かれています。

人間が真に健康であれば、白髪が出てくるのは男性で58歳頃からであり、女性は57歳頃である。白髪は、もみあげから出てきて頭頂部に向かって進行する。そして白髪になった後、頭頂部からうずまき状に髪が抜け始め、下へ向かて脱毛は進む

おもしろいことに、この順序は赤ちゃんの髪の毛が生えるときと同じ順序です。これが、本来の加齢による髪の一生ということになりますが、実際にはそうはなっていません。前述の通り、早い人では、20代前半から抜け毛が始まりますし、30代中ごろからの急な薄毛に悩む人が多いのが現実です。

そして50歳を過ぎると、髪の毛の状態は個人差が大きく表れてきます。

例えば、自分の父親が50歳を過ぎているとします。父親の同級生、もしくは父親と同じくらいの年齢の親戚と髪の毛の状態を見比べると、頭皮に大きな違いがある場合があるのです。片方はハゲているが、もう一人は髪の毛がたくさん生えているのです。

この状態を見たとき、「なぜ、こんなに違うのかな」と感じることは誰にでもあるのではないでしょうか。

薄毛にはいくつもの原因があります。その中の大きな要因として、まず食生活が挙げられます。

特に若くして脱毛が進む場合は、毎日食べているものによって栄養状態が悪くなり、そのことが原因で健康状態が悪化してしまいます。その結果、髪の毛が少しずつ抜け落ちてしまうということはよくあることなのです。その他にも薄毛の原因には、日頃の生活習慣や間違った頭皮ケアが挙げられます。

薄毛が進んだときは、正しい治療法を続けることで治していくしかありません。そこを理解せず、育毛剤をただ振りかけても状況は良くなりません。薄毛改善には順番があるのです。

ここでは、薄毛を治すにはどのような流れがあるのかについて説明していきます。

食べ物が身体をつくる

日本人であれば、一度は聞いたことがあると思われる言葉として、「医食同源」があります。この言葉の意味は、「人間の健康にとって食品と薬は同じ意味をもつ」ということです。意外なことに、この言葉は中国で生まれた言葉ではありません。

中国からの言葉の「薬食同源」を日本人が「医食同源」に言い換えたといわれています。薬食同源の意味としては、普段の食事が大事で、毎日の食事が病気の予防になるという意味です。

この言葉の意味の通り、私たちの身体は毎日の食事によって作られています。毎日何を食べているかによって、体質や健康状態が決定されるということです。当然ながら、毎日の食事がインスタント食品だったり、栄養のバランスが偏った食事だったりすると健康に悪い影響が出てくることになります。

しかし現代の日本においては、食事の多様性によって好きなものばかり食べてしまっている人がいます。そのことがバランスの悪い食事を摂り続けることになり、結果として本人が気がつかないうちに内臓や血液の質を悪くしてしまいます。こうして、薄毛になってしまっていることがよくあります。

しかし残念なことに、食事と薄毛の関係を理解しているとはいえないのが今の日本の現状です。

若ハゲの食事の特徴

若ハゲに悩まされている人の食事の内容を見てみると、ある傾向がわかります。それは、バランスの悪い食事です

野菜をほとんど摂らずに、健康に悪い食品添加物が豊富に含まれたインスタント食品や、コンビニ弁当、さらには砂糖を多く含んだジュースや缶コーヒーなどを毎日摂っています。こうした食事内容であると、健康を害してしまうことは誰にでも容易に想像がつくはずです。

またそこに、脂肪分を多く含んだ肉などの動物性脂肪や、「食べるプラスチック」ともいわれているトランス脂肪酸の過剰摂取などが続けば体調不良になることは明らかです。

しかし、その事実を知らずに身体に悪い食事を摂りつづけた結果、若くして抜け毛に悩まされている人が増えていることは事実なのです。

食事を正すと薄毛は改善される

間違った食事を正すことによって、薄毛を直したという人は多くいます。むしろ、食事を正さなければ薄毛は直らないといったほうが正しいかもしれません。

このことは先述の「医食同源」にも当てはまることで、人間の身体にとって食品と薬は同じ意味をもつのです。正しい食事を毎日摂りつづけることは、食事を通して身体の不調を治していき、同時に病気を未然に防ぐことにつながります。まさに、正しい食事は薬と同じような働きをするといえます。

間違った食習慣を正すことが、「薬のような副作用の心配なしに、身体を本来の健康な状態に戻す」ことにつながるのです。その結果、薄毛も治っていくのです。

薄毛は身体の内側と外側から直す

食事を正すことによって身体が健康な状態を取り戻し、結果として薄毛が改善されることは一部の人には知られています。食生活の改善は、薄毛を身体の内側から治すということになります。ただ、薄毛を治すためには食事内容の見直しは最も重要なことですが、同時に薄毛を身体の外側から治すことも考えなければなりません

薄毛を身体の外側から治すということは、頭皮ケアを正しく行うことにより健康で丈夫な髪の毛が生えやすい環境を整えるという意味です。

身体にとってよくない食事をやめて、健康にも髪の毛にもいい食事をとることで血液に栄養が行きわたるようになります。このときの血液が身体の隅々まで栄養を運ぶことができれば体調もよくなり、薄毛も改善されていきます。

血液が身体全体に行きわたる状態になったところで、今度は薄毛を身体の外側から治すということで頭皮ケアを正しく行えば育毛効果は倍増します。

しかし、せっかく髪の毛にとって栄養豊富な血液が頭皮に行き届いていても、粗悪なシャンプーで間違った洗い方をしていたり、効果的な育毛剤の使い方をしていなかったりすれば、育毛効果は半減してしまいます。そのため、使用するシャンプーと育毛剤はしっかりと選ばなければなりません。

身体の内側とは、内臓や血液のことです。一方で外側とは、頭皮のことです。これら両方の状態をよくしていくことが薄毛改善のスピードを上げていくのです。

ハゲを治すには順番がある

今までの説明の通り、薄毛を改善するには順番があります。その流れは、以下の通りです。

1 まず薄毛になってしまった原因を探る

若ハゲを含め、薄毛の原因として考えられる理由としては以下のようなものがあります。

・多くの場合、バランスの悪い食事を長期間摂りつづけたことによるもの

・不規則な生活習慣やタバコ、コーヒーの過度な摂取によるもの

・間違った頭皮ケアによるもの

・これらの原因により抜け毛が起きやすい体質になっているので、そのことを自覚する

2 体質に合う食事と、育毛効果がある食品を毎日摂取する

薄毛を改善する食べ物は、体質によって違ってきます。自分にとって必要な食品を選ぶことが大切です。また、あらゆる体質に育毛効果をもたらす食品があります。スピルリナや黒豆、ごま、プーアール茶、シリカ水などは、どのような体質の人でも問題なく摂取することができる、「優れた育毛効果が期待できる食品」です。

3 良質な睡眠と禁煙を心がけ、コーヒーの飲みすぎを控える

髪の成長は、夜22:00~26:00がもっとも活発に行われます。この時間帯に、良質の睡眠を得ることは、育毛にとって大切なことです。

また、コーヒーの飲みすぎはカフェインの働きにより、良質の睡眠を妨げたり髪の生育に必要な亜鉛を体外に排出したりすることがあります。

4 便秘が改善されていき、体調の変化を感じるようになる

便秘が続くと、髪の毛を作る血液が汚れてしまいます。食生活を正すことで便秘が解消されると、血液は浄化されます。そして、浄化された血液には、髪の毛の成長にとって大切な栄養が豊富に含まれるようになります。また、便秘解消によって老廃物が毎日体外に排出されると、体調がよくなっていくことが感じられるようになります。

5 さらに正しい生活習慣を続け、内臓が正常に戻る

正しい生活習慣や食生活の結果、血液が浄化されることで内臓の働きも改善されていきます。

6 頭皮にやさしいシャンプーと、育毛剤による頭皮ケアを毎日実践する

肌に優しい自然成分豊富なシャンプーと、育毛の効果を認めた養毛剤を効果的な方法で使用することが大切です。

7 ブラシによる育毛や頭皮のツボの刺激を行う

猪毛100%のブラシを使い頭皮マッサージを行うことで、頭皮のツボが刺激されます。また、頭皮ツボマッサージは育毛だけでなく、健康効果も得ることができます。

これらを実践することで、おおよそ4ヵ月で体調改善による健康効果や育毛効果を実感できるようになります

薄毛が進行したとき、多くの人がハゲだけを治そうとします。しかし、もし効果的にハゲだけを治すことができたとしても、相変わらず間違った食事や生活習慣を続けていると、将来必ず健康を害して病気になります。こうした健康状態の悪化が影響し頭皮の状態を悪くして抜け毛の進行をもたらせてしまいます。

ハゲがだけが治っても健康な身体でなければ意味がありません。むしろ、健康な身体だからこそハゲになりにくいともいえるのです。

食事や生活習慣を正すことによって身体の内側から、そして正しい頭皮ケアを行うことで身体の外側から薄毛を治していきましょう。