AGA(男性型脱毛症)に悩むあなたは、生活習慣の改善や発毛剤(医薬品)・育毛剤(医薬部外品)の使用により薄毛治療を試みることでしょう。

実際、発毛剤・育毛剤を使用することで高い薄毛改善効果を期待できます。しかし、効果がでるまでには早くても半年から1年ほどと長くかかります。

この期間中は育毛剤を使用し続ける必要があるために、コストもかかり、副作用のリスクも高まります。

そのため、薄毛の改善には生活習慣の見直しを並行して行うことも重要です。

その中でも、「ごぼう」を使用した食品はアンチエイジングに効果があると注目されています。

ただ、ごぼうはアンチエイジングだけでなく、薄毛改善にも効果がある食品です。また、ごぼうを調理する方法によって、発毛・育毛を促進する効果を高めることができます。

ここでは、「ごぼうが薄毛改善に効果がある理由」「薄毛改善の効果を高めるごぼうの加工方法」について、詳しく解説しています。

「ごぼう」が薄毛に効く理由

いまでは、アンチエイジングや健康改善のための食品としてごぼうが有名です。ごぼう茶がアンチエイジングに効くという口コミを聞いたことはないでしょうか?

ごぼうはアンチエイジングだけでなく、薄毛改善に効果があります。これは、ごぼうは「サポニン」「クロロゲン酸」「イヌリン」とよばれる薄毛に効く有効成分を含んでいるからです。

サポニンとは、抗酸化作用をもつことで有名なポリフェノールの一種です。サポニンを摂取すると、サーチュイン遺伝子(別名:長寿遺伝子)とよばれる細胞を活性化させる機能の働きが良くなります

特にごぼうの皮の部分にサポニンは多く含まれるため、皮を取り除いたり、洗いすぎたりしてはいけません。

サーチュイン遺伝子が活性化されると「血流促進」「アンチエイジング」「自律神経(体の調子を整える神経)の調整」という効果が高まります。これらの効果が薄毛改善に効きますが、以下でより詳しく確認していきます。

①血流を促進させる

ごぼうを摂取すると血流が促進されるため、全身の血流が良くなります。そのため頭皮への血流も良くなり、発毛・育毛に必要な栄養素をうまく頭皮に届けることができます。結果として、薄毛改善につながります。

②アンチエイジング効果がある

老化が進み細胞の機能が衰えると、「発毛・育毛能力の低下」や「発毛・育毛の土台ともいえる頭皮の張りの低下」がおこり、薄毛につながります。

そのため、できる限り老化しない方が良いです。老化しないためには、抗酸化作用(通称:アンチエージング効果)の働きを高めることが重要です。

サーチュイン遺伝子が活性化されると抗酸化作用の働きが高まります。結果として、「発毛・育毛能力の低下」や「頭皮の張りの低下」が起こらず、薄毛を生じなくなります。

③自立神経を整える

自立神経が乱れると「血流の流れが悪くなる」「髪が抜けやすくなる」「睡眠の質が悪くなる」などの、薄毛になる要因を増やします。

そのため自立神経を整えることが薄毛改善に重要です。

サーチュイン遺伝子が活性化されると自律神経が整うため、結果として薄毛改善につながります。

他にも「腹八分目にして空腹の時間をつくる(高血糖の状態を作らない)」「ポリフェノールの一種であるレスベラトロールを摂取する」などの方法によって、サーチュイン遺伝子を活性化することもできます。

ごぼうに含まれるクロロゲン酸には発毛・育毛効果がある

ごぼうはクロロゲン酸と呼ばれる抗酸化作用が高いポリフェノールを豊富に含んでいます。クロロゲン酸は、コーヒーにも含まれることで有名です。

クロロゲン酸は、サポニンと同様に「アンチエイジング効果」や「血流を促進させる効果」などがあり、薄毛改善にも効果があります。

毎日少量のコーヒーが美容・健康に良いとされているのはこれらの効果によります。

ただ、コーヒーはカフェインを含んでおり、カフェインの摂取しすぎは「自律神経を乱す」「睡眠の質を低下させる」ことにつながります。夜寝る前にカフェインを摂取することは、特に睡眠の質を下げます。結果として薄毛が進行する場合があります。

そのため、コーヒーから「クロロゲン酸」を摂取しようとしても、カフェインの摂取しすぎにより薄毛が進むリスクがあることから、摂取できる時間帯や摂取量に制限がでてきます。

これに対して、ごぼうはカフェインをほとんど含まないため、クロロゲン酸を摂取するための制限がありません。クロロゲン酸を効率良く摂取できる食品の代表がごぼうといえます。

ただし、クロロゲン酸は熱に弱いため、調理方法は工夫しましょう。(※※※修正※※※)

ごぼうに含まれるイヌリンには発毛・育毛効果がある

また、ごぼうはイヌリンと呼ばれる食物繊維の一種を含みます。このイヌリンは菊芋(きくいも)にも含まれることでも有名です。

イヌリンには「血糖値の上昇を抑制する効果」や「血流を促進させる効果」があります。血糖値の上昇を抑制できれば、結果として老化防止にもつながります。

イヌリンは血糖値を下げる効果が期待できる以下のような低糖質食品にも含まれます。

ただし、イヌリンは水溶性(水に溶ける性質)の食物繊維の一種であるために、ごぼうを洗いすぎると若干量流れでてしまいます。そのため、調理する際の洗いすぎやあく抜きのしすぎには注意しましょう。

ごぼう茶としてゴボウエキスを摂取することが最も薄毛改善に効果がある

前述のように、ごぼうには「サポニン」「クロロゲン酸」「イヌリン」という数種類の薄毛改善に有効な成分が含まれます。

ただし、イヌリンやクロロゲン酸は水溶性である欠点があります。この欠点を補うためにもごぼう茶としてごぼうの有効成分を摂取することで、高い薄毛改善効果を得られます

ごぼう茶であればごぼうの有効成分がごぼう茶の中へ溶け出しても、溶けだした有効成分ごと摂取することができるからです。

さらにごぼう茶として摂取した場合では、生のごぼうから摂取した場合よりも抗酸化作用が1.5倍ほど高いことがわかっています。これは、ごぼう茶を作る際に「天日干しする」「焙煎する」ことにより、有効成分の量が凝縮されるからです。

また、有効成分の効用は長くて6時間程度です。そのため、薄毛改善の効果を得るためには、2~3時間ごとに少量ずつごぼうの有効成分を摂取する必要があります。

頻繁に有効成分を摂取するという観点からも、ゴボウエキスはごぼう茶として摂取することが薄毛治療に向いているといえます。

手作りのごぼう茶を作ってみよう

ごぼう茶は手作りで簡単に作ることができます。きちんと作った場合は、手作り品の方が味が良いです。また、薄毛改善に効く有効成分の量が市販品より多いです。そのため、手作りのごぼう茶の摂取をおすすめします。

以下に手作りのごぼう茶の作り方を解説します。

まず、以下のような泥つきごぼうを買いましょう。国産である方が良いです。

(※写真修正)

次に、皮を洗いましょう。ただ、皮の洗いすぎには気を付けましょう。洗う時に水を使用するため、イヌリンなど水溶性の有効成分が溶け出してしまうからです。泥が落ちる程度にさっと洗えば十分です。

洗浄後はスライサーを用いて、ささがきに削ぎます。以下が削いているとのごぼうの様子です。

重ならないように並べて、天日干しします。天日干しすることで薄毛に効く数種類の有効成分やビタミンDなどの栄養分の量が増えるため、きちんと行いましょう。

半日程度、天日干しによって乾かします。その後、8分ほど強火で炒りましょう。以下のようにカリカリの状態になるまで炒ります。

天気が悪く天日干しの状態が悪いと、ごぼう特有の「えぐみ(香ばしさ)」が少なく感じます。えぐみとは「サポニン」「クロロゲン酸」などの有効成分の味ともいえます。前述の通り、天日干しをきちんと行うことで有効成分がより豊富になります。

そのため、雨の日や曇りの日に作ることは避けましょう。

また、手作り品よりも効果は落ちますが、ごぼう茶は市販品としても売っています。例えば、以下のような製品があります。

(※市販品の写真)

ただ、先に述べたようにきちんと天日干しした手作り品の方がえぐみが強く、抗酸化作用が高いため、可能な限り手作り品のごぼう茶を飲むことをおすすめします。

薄毛改善効果は多少あり

私の父はAGA(男性型脱毛症)に悩んでおり、薄毛改善のために他の生活習慣の改善に加え、手作りのごぼう茶を飲んでいました。

飲み始めてからおよそ半年ほど経ったとき、「後頭部の薄毛部分に産毛が生え始めた」と喜んでいました。そのため、若干ではありますが薄毛改善に効果はあります。

ただし、生えにくい前頭部やM字ハゲの部分には全く生えませんでした。その後は発毛剤(医薬品)や育毛剤(医薬部外品)を併用することで、さらなる薄毛治療効果が得られました。

そのため、「薄毛が重度まで進行している場合」や「生えにくい前頭部・M字ハゲ部分の薄毛を治療したい場合」は、ごぼう茶の摂取だけではなく、育毛剤(医薬部外品)を併用すると良いです。

まとめ

ここでは、「ごぼうが薄毛改善に効果がある理由」と「手作りごぼう茶の作り方」について解説しました。

ごぼうに含まれる有効成分「サポニン」「クロロゲン酸」「イヌリン」は、薄毛を改善する効果があります。

特に、ごぼう茶としてごぼうエキスを摂取することで、有効成分の薄毛改善効果をより高めることができます。

ごぼう茶は、ごぼうさえあれば簡単に手作りできます。そして、手作り品の方が市販品よりも有効成分の効果を高められます。ただ、作る手間が面倒な場合や市販品を購入しても良いです。

ごぼう茶を飲み続けることで、後頭部などの薄毛が改善されやすい部位などでは、薄毛は若干改善されます。ただ、M字ハゲの部分や前頭部などの髪が生えにくい部分には、育毛剤(医薬部外品)の使用が不可欠になります。

また、後頭部においてもさらに薄毛を改善したい場合は、発毛剤(医薬品)・育毛剤(医薬部外品)を併用すると良いです。より高い薄毛改善効果が得られます。

ごぼう茶を飲むことに加え、育毛剤(医薬部外品)を利用することで、薄毛を克服していきましょう。