あなたは、ピーマンが好きですか? もしあなたが、ピーマンが好きではないとしても嫌いでもなく、問題なく食べられるのであれば意識してほしいことがあります。それは、「ピーマンの種は捨てずに一緒に食べる」ということです。

なぜなら、ピーマンの種には血行を良くして育毛に効果があるといわれている「ピラジン」という成分が含まれているからです。

ピーマンは、栄養価に優れた緑黄色野菜として知られています。そのために、ピーマンはさまざまな料理に広く使われています。ただ、ピーマンには独特な風味があるために苦手な人も多くいます。特に子供にはピーマン嫌いが多く、その理由はピーマンの風味や苦さだといわれています。

しかし、ピーマンにはビタミンAやC、鉄分やカルシウムなどの栄養素が豊富に含まれていることから、私たちの健康維持のためにも欠かせない食材だといえます。特に近年は、「ピーマンの種」に含まれる栄養素であるピラジンが血行促進を促すことが判明したことで、改めてその栄養効果に注目が集まっています。

ピラジンの血行促進効果が育毛効果ももたらすことが分かりました。そのため、最近抜け毛が増えてきたという悩みをもつ人たちは、ピーマンの種に含まれる育毛効果や健康効果について理解しておくと、ピーマンを調理する際に種を捨ててしまうといったもったいないことを防ぐことができます。

また、ピラジンはピーマンの種だけに含まれる栄養素ではありません。ピラジンを含む食材はピーマンの種の他にもいくつかありますので、それらの食材を把握しておくと食事の際ピラジンを無駄なく摂取することができるはずです。

ここでは、ピラジンの育毛効果と効果的な摂取法について説明していきます。

ピラジンが含まれるピーマンは栄養の宝庫だった

ピーマンの種にはピラジンが多く含まれていますが、実はピーマンそのものも栄養価の高い優れた食品です。

ピーマンには、赤色・緑色・黄色の3色があります。赤色と緑色は同じ種類で、黄色は別の種類です。同じ種類の赤色と緑色については、完熟したのが赤色で、熟していないのが緑色となります。ピラジンは、熟していない緑色のピーマンに多く含まれています。

同じピーマンでも色が違うのは、ピーマンが熟したときに「カプサンチン」という赤色色素が増えることで赤くなるからです。カプサンチンと名前が似ている成分に「カプサイシン」がありますが、栄養効果が違います。

カプサンチンにはアンチエイジングや免疫力向上などの抗酸化作用があり、カプサイシンには辛味成分によって新陳代謝を活発にする作用があります。

カプサンチンは完熟した赤いピーマンに含まれ、カプサイシンは同じピーマンの仲間であるトウガラシに含まれています。

ピーマンにはさまざまな栄養素が含まれている

ピーマンが栄養価に優れた食品であるといわれる理由は、さまざまなビタミン類やミネラル類が豊富だからです。ピーマンは夏野菜であることから、夏場に多く食べると夏バテ防止や疲労回復に効果があります。

ピーマンに含まれる栄養素は、以下の通りです。

1. ビタミンA

2. ビタミンC

3. ビタミンB1

4. ビタミンB2

5. ビタミンD

6. ビタミンP

7. 鉄分

8. カルシウム

この中で、あまり聞きなれない栄養素「ビタミンP」があります。ビタミンPは、ビタミンCの吸収を助けて毛細血管を強化して、血液の浄化もします。また、ビタミンAの免疫力強化やビタミンCの美容効果などはよく知られています。

ハゲ改善には、全身の血行がスムーズであることが不可欠ですが、ピーマンは血管を強化したり過剰なコレステロールを除去したりする成分が豊富であるために、常食することで血行改善にも役立ちます。

ピーマンの種に含まれるピラジンの栄養効果

ピラジン効果は、血行促進効果です。もともとピラジンは、ピーマンが発芽するための栄養素です。ピラジンには、血栓を防ぎ血液をサラサラにする血行促進効果あることから、育毛効果も期待できます。

髪の毛が成長するためには、頭皮の毛根奥にある毛母細胞に栄養が十分に行き届かなければなりません。ただ、頭皮は身体の末端にある部位であるために、血液の流れが良くないと頭皮には栄養が届きにくくなりがちです。

そのためには、日頃から血行が良くなる食事や生活習慣を心がけることが、育毛にとっては極めて大切なことです。全身の血行がスムーズであることが、頭皮の血行がスムーズになるための絶対条件といっても過言ではありません

近年は育毛に関する研究成果や技術革新にともない、さまざまな育毛剤が開発されるようになりましたが、ほとんどの育毛剤には「血行促進成分」が含まれています。

育毛剤に含まれた成分が頭皮の血行を良くすることで、栄養がしっかりと毛母細胞に行きわたるようにしているわけです。ピラジンにも血行促進効果があることで、結果的に発毛効果も期待できます。

その他にも、血行促進効果は血管の老化が原因の動脈硬化や心筋梗塞、脳梗塞、または免疫力や抵抗力が低下を招く低体温症などを予防します。

また、血行が良くなることで基礎代謝が高まったり、ダイエット効果につながったりします。同時に、高血圧防止や美肌効果などのさまざまな健康効果も得られます。

コーヒーにもピラジンが含まれていた

ピーマンの種の他にも、ピラジンが含めれている食品はいくつかあります。

それらは、以下の通りです。

1. セロリ

2. ゴーヤ

3. 納豆

4. キュウリ

5. コーヒー

コーヒーにも強いピラジンが含まれています。コーヒーの独特の香ばしい匂いの元の1つが、ピラジンです。ただ、コーヒーは発毛促進物質である「アデノシン」の働きを抑えてしまったり、育毛に欠かせない「亜鉛」の吸収を妨げてしまったりする働きもあることから、育毛のためには1日2杯にとどめたほうがいいでしょう。

セロリも、その独特な風味から成人であっても苦手な人は多くいますが、育毛のためには食べた方がいいといえます。

ピラジンを効果的に摂取する食べ方

ピラジンを効果的に摂取するためには、いくつかの食べ方があります。これは、ピラジンに限ったことではなくすべての栄養素についても同じことがいえますが、栄養素を摂取する際は食品をただ食べればいいのではなく、その栄養素が効率よく身体に吸収されるように食べなければ意味がありません。

ピーマンの種からピラジンを効率よく身体に吸収させるには、ピーマンを選ぶ際に赤色のピーマンではなくピラジンが多く含まれている緑色のピーマンを選びます。そして、ピーマンの種だけでなく種を包むワタも一緒に食べるようにします。

ピーマンのワタと種を1日3~4個食べると、ピラジンの血行改善効果によって体温が8~10時間後には約0.5℃上昇します。これを、約2週間続けると冷え性も大きく改善されます。

また、ピーマンのワタと種を1日3個を約4ヶ月食べ続けると、全身の血行が良くなり、その結果発毛効果も期待できます。4ヶ月というのは、育毛効果を得るためには最低必要な期間となります。このことは、食事や生活習慣を変えても、または育毛剤を変えても同じことです。

ワタと種を取り出したピーマンの実は、捨てずにいろいろな料理に使いましょう。

ピラジンの特徴として、加熱しても効果が失われないということが挙げられます。多くの栄養素は、加熱すると栄養素そのものが大きく失われたり栄養効果が減少したりすることがありますが、ピラジンにはその心配がありません。そのため、さまざまな料理法が可能になることで、ワタと種を毎日3~4個食べ続けてもそれほど苦痛にはなりません。

ピラジンを美味しく摂るための料理法はコレだ

ピラジンは、熱に強いためにいろいろな料理の仕方が可能になります。ピーマンは、ワタと種を一緒に炒めてもいいですし、または少し熱を通してサラダに入れても美味しく食べられます。

ピーマンのワタと種を簡単に料理をして、効率よくピラジンを摂取するためにオススメの料理法は、次の通りです。

1. 卵焼き

ワタと種を卵と一緒に焼きます。

2. 味噌汁

同じく、味噌汁の具として入れます。

3. ピーマンの肉詰め

肉を詰める時に、ワタと種も一緒に入れます。

4. チンジャオロース

同じく、肉とピーマン全部を一緒に炒めます。

5. ピーマンの炒め物

タレントのタモリおススメの食べ方です。ピーマン全部を6等分に切って、炒めた後に醤油などで味付けをします。

6. 温野菜サラダ

電子レンジで加熱したピーマンを、温野菜サラダに入れてドレッシングで味付けをします。

ピーマンの種に含まれるピラジンを食べることが血行促進を促すという事実は昔は知られていませんでしたし、現在も広く知られているとはいえないかもしれません。

しかし、普段は何気に捨ててしまっているピーマンの種には、強度の冷え性を治してしまうほどの血行促進効果があり、ワタと種を一緒に常食することで髪の毛が生えてくることも期待できるという事実を知ったとき、「今まで何てもったいないことをしていたのだろう」という気持ちが沸き上がってくるかもしれません。

あなたが、日頃血行があまりよくないと感じていて、なおかつ最近抜け毛が増えてきたなと感じているならば、今後はピーマンを調理する際は意識してピーマン全部を食べるようにしていきましょう。