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人間の身体を形成する必要不可欠な栄養として、ケイ素があります。ケイ素はシリカとも呼ばれ土壌の中に多く含まれています。

ケイ素は体内の組織形成に欠かせない成分で、髪の毛の生成にも関わっています。要は、ケイ素が少ないと薄毛になるのです。

他にもケイ素が不足すると老化が進み、髪の毛が抜けたり爪や骨がもろくなったりすることがわかっています。また、皮膚や血管の弾力性の老化にも影響を与えます。

このように私たちの身体にとって大変重要な働きをするケイ素は、日頃の食事によって取り入れられています。しかし、ケイ素は食品にはあまり含まれていませんので、十分に身体の中に取りいれるのが難しい面があります。

このような特徴をもつケイ素がどのような食品に多く含まれ、そしてどのような取り方をすれば効率よく摂取できるのかを知っておくことは大切です。

ここでは、髪の毛の生育に欠かせないケイ素の働きと、効果的な摂取法について説明します。

ケイ素の働きとは

ケイ素は、地球上で酸素の次に多い物質でおもに土壌に含まれています。植物が土壌の中から養分としてケイ素を吸収し、それを人間が野菜などを通して体内に取りいれています。

私たちの体内において、ケイ素が最も含まれるのは皮膚です。その他にも毛髪、爪、血管、骨などにも存在します。また、ケイ素は皮膚や骨などを構成する物質であるコラーゲンに大きく関わっていることから、コラーゲンミネラルともいわれています。皮膚に大きく関わっていることから、ケイ素はアンチエイジングにも大きく関係している物質なのです。

ケイ素と薄毛・育毛の関係

加齢や動脈硬化などで毛細血管の流れが悪くなっている人は、栄養が身体の隅々まで行きわたらなくなっています。それにより、頭皮や肌にも必要な栄養が届かず結果として抜け毛や肌の老化現象を招いてしまっています。

ケイ素を体内に取り込むと、血液をサラサラにする効果が得られます。血液の流れがよくなったことで、毛細血管の隅々まで血液を通して栄養が行きわたることになります。すると、頭皮にも栄養がしっかりと届くようになるので、髪の毛を生成する毛母細胞の働きが活発になり、抜け毛が減ったり髪の成長が促進されたりします。

また、血管の弾力性が増し肌にも栄養が行き届くことによって、肌の潤いやハリに関わっているコラーゲンを作り出す細胞がしっかりと働きだします。ほかにも、肌にとって大切なヒアルロン酸も作り出されるので、ケイ素が体内に十分にあると肌の老化現象も防いでくれます。

このような仕組みによって、髪の毛や肌を細胞レベルから活性化するわけです。

ケイ素による健康への影響

ケイ素は人間にとって必要不可欠な栄養素ですが、前述の通り、食品だけからは十分に摂取することが難しいのが事実です。また、以前はケイ素だけを土壌や植物などから取り出すことも簡単ではありませんでした。そのような中、近年特殊な製法によってケイ素だけを抽出して、身体への吸収をよくするために水溶性にしたサプリメントが発売されました。

それ以来、健康医療先進国のドイツではケイ素を主な成分とするサプリメントは人気商品となり、全健康関連商品部門で売り上げが1位となっています。それほど、健康に関する意識が高いドイツにおいてはケイ素の重要性と安全性が認識されているわけです。

また、日本においてもケイ素の安全性は厚生労働省から認められています。ケイ素は非常に安全性が高い栄養素27種類のうちの1種類とされています。健康補助食品や健康食品を評価する際の基準からも、ケイ素を摂取し続けることが健康には全く問題がないことが認められています。また、副作用も確認されていません。

ただ、現在も日本においてはケイ素の重要性はそれほど認知されていないのが実情です。しかし最近は、ケイ素が含まれたミネラルウォーターの健康効果から、ケイ素の重要性も少しずつ知られるようになってきています。

ケイ素が不足すると

ケイ素は私たちの身体の皮膚や髪、爪、骨に約18グラム存在します。そして、毎日少しずつ消耗しますので、摂りつづけないと足りなくなってしまいます。

ケイ素が不足すると次のような症状がでます。

1 髪が抜けやすくなる

2 爪が割れやすくなる

3 皮膚がたるむ

4 動脈硬化の進行

特に、「動脈硬化が進行した人の動脈には正常な人の数パーセントしかケイ素が含まれていないこと」が判明しました。

30代を過ぎるとケイ素を蓄える能力は、20代と比べて半分以下になってしまいます。薄毛・育毛対策だけでなく健康維持のためにも、ケイ素を積極的に摂るように心がけていきましょう。

ケイ素を含む食品とは

ケイ素は食品にはあまり多くは含まれていません。しかし、毎日9mg摂取することが理想とされています。

食品の中でも、比較的含有量が多い食品を以下に記します。右に記載した数値は、食品100g中のケイ素含有量(単位mg)です。

じゃがいも:200

青のり:62

赤カブ:21

トウモロコシ:20

アスパラガス:18

ひじき:10

ワカメ:7

イチゴ:6

にんじん:5

以上のように、食品にはあまり多く含まれないのがケイ素の特徴でもあります。

ケイ素を主成分としたサプリメントを活用する

食品にはあまり含まれていないケイ素を、効率的に摂る方法として先述のサプリメントが挙げられます。現在は日本でも、さまざまな商品がインターネット通販で購入することが可能となっています。これらを活用することも効果的といえるでしょう。

ケイ素含有量が多いミネラルウォーター

もう一つの方法は、ケイ素を多く含むミネラルウォーターを活用することです。

ケイ素は別名でシリカと呼びますので、ケイ素を含むミネラルウォーターを一般的にはシリカ水といいます。日本国内のシリカ水には1リットルあたり約10mgのケイ素が含まれています。なお、ケイ素の摂取を目的に開発されたシリカ水には、1リットルあたり約90mg含まれています。

普段の食事から1日あたり9mg摂ることは簡単ではないため、ミネラルウォーターで補うこともサプリメント同様に効率的だといえます。また、ケイ素を水に溶かした状態で飲むことは、体内への吸収率も高まりますのでミネラルウォーターを利用することが一番効果的な方法だといえます

シリカ水を飲み続けたことで、実際に髪が生えてきたという人はいます。また、女性の間ではアンチエイジング対策としてシリカ水を利用する人も増えています。日本国内では、シリカ水は九州地方の霧島連山、阿蘇山が主な産地となっています。

以上のように、ケイ素は私たちの身体にとって大変重要な働きがあります。しかし、加齢とともにケイ素が減ってしまうと抜け毛の原因にもなりますので、ケイ素を多く含む食品やサプリメント、シリカ水を上手に利用して抜け毛や老化を防止していきましょう。