あなたは、酸っぱい食べ物が好きですか?酸っぱい物の代表に、酢があります。酢が健康にいいことは、昔からよく知られた事実です。

酢を毎日の食生活に効果的に取り入れると、さまざまな健康効果が得られます。そのために、古くから洋の東西を問わず酢は健康食材として世界各国で用いられてきました。日本においても、酢を使った料理はたくさんあり多くの人に親しまれてきました。

酢には、原材料によって大きく3つに分けられます。「穀物酢」「果樹酢」「その他の醸造酢」です。それぞれに、特徴があり製造法が違ってきます。

酢のさまざまな健康効果の中で、特に注目される点は「血行促進」です。酢を毎日の食生活に取り入れることで、全身の血行が良くなります。全身の血行が良くなると、健康効果のみならず髪の毛の成長にも良い効果があります。

さまざまな種類のある酢の中で、最近特に注目されているのが「黒酢」です。黒酢には、他の酢よりも多くの成分が含まれていることから、高い栄養価があるとされています

ここでは、このような特徴を持つ黒酢が、特に育毛にどのような良い影響を与えるのか、そしてどのように摂取することが育毛に効果があるのかについて詳しく説明していきます。

黒酢とはどのような酢なのか

黒酢は、米か小麦または大麦から作られた酢です。これらの原料を使用して、発酵や熟成をさせることで黒酢は作られます。

酢の原料は、穀物や果実またはその他の材料ですが、黒酢の発酵期間は、他の酢と比べても長いのが特徴の1つです。例えば、材料として同じく米を使用した米酢の発酵期間は4~5ヶ月程度ですが、黒酢の場合は発酵期間が1~3年、またはそれ以上の時間をかけてじっくりと発酵させます。

黒酢は、材料や発酵期間の長さによって他の酢とは違った色や風味、コクなどが作り出されるのです。また、酢独特の鼻につく匂いもなく、少しとろみがある風味も黒酢の特徴です。

また黒酢は、栄養面においても他の種類よりも優れています。黒酢を米や小麦を使った他の穀物酢と比べると、アミノ酸やクエン酸、ミネラルやビタミンなの含有量が高くなります。

そして、黒酢が注目されている理由として、女性に喜ばれる美容効果やアンチエイジング効果のあるアミノ酸が多く含まれていることがあります。

それらの成分は、次の通りです。

1. シスチン:頭皮の老化を抑える効果と髪を太く丈夫にする効果や、シミ防止効果がある

2. グリシン:抗酸化効果や保湿効果、睡眠改善効果がある

3. セリン:皮膚の潤いを保つ美肌効果や睡眠改善効果がある

4. スレオニン:コラーゲンの材料となり成長促進効果もある

5. ヒスジチン:ダイエット効果

また、以上の5つアミノ戦は「ケラチン」という髪の毛の主成分になるタンパク質の原料にもなります

黒酢がもたらす健康効果

黒酢には、健康維持や健康増進にとって大切な効果がたくさんあります。また先述の通り、美容効果やアンチエイジング効果も期待できます。そして、髪の成長にとっても黒酢の効果は見過ごせません。

黒酢がもたらす健康効果は、以下の通りです。

1. 血行促進

2. 疲労回復

3. 高血圧予防

4. 便秘改善

5. 血糖値上昇抑制

6. 睡眠改善

7. ダイエット効果

8. カルシウム吸収促進

9. 抗酸化作用

10. 神経細胞の活性化

一説には、日本人の30~40代の約23%、50代の約65%が血行が悪くなっており血液もドロドロになっているといわれています。血行不順は、さまざまな病気や体調不良を招くために早めの改善が必要となります。そのために黒酢の血行改善効果は、健康維持にとって大変重要であるといえます。

例えば、血液がドロドロな状態にあると、血流が悪くなることから高血圧になりやすいといわれていますが、黒酢の血流改善効果は強力であるため、黒酢が酢の中で最も高血圧抑制効果が高いことが分かっています。

そして、黒酢は血圧が正常な人や低血圧の人が飲んでも、血圧を下げることはありません。血圧が高い人のみ、血圧が下がります。

また、黒酢の抗酸化作用は身体が酸化(サビる)することを防ぐことになり、老化を遅らせる効果も期待できます。黒酢の研究結果によると、黒酢を長期間摂取することがガンの発生を抑えることも分かっています。

神経細胞の活性化には、リン脂質という物質の働きが大きな役割を果たしますが、そのリン脂質を生成する物質である「イノシトール」が黒酢に多く含まれています。

なぜ黒酢は髪の毛の成長にも良いといえるのか

先程、黒酢には美容効果やアンチエイジング効果のあるアミノ酸が多く含まれていると説明しました。それらのアミノ酸は、

1. シスチン

2. グリシン

3. セリン

4. スレオニン

5. ヒスジチン

ですが、この5つのアミノ酸は全てが、髪の毛の約90%を占めるケラチンというタンパク質の形成に必要なアミノ酸です。ケラチン形成には、18種類のアミノ酸が必要ですが、そのうちの5つのアミノ酸が黒酢には含まれています。

また、先述の黒酢の健康効果10項目のうち、

1. 血行促進:血行促進効果が、頭皮の血行改善につながる

2. 疲労回復:疲労は抜け毛を増やす

3. 高血圧予防:血液の質の低下が高血圧を招く

4. 便秘改善:便秘は血液を汚す

6. 睡眠改善:十分な睡眠が髪の成長を促す

9. 抗酸化作用:身体の老化を遅らせる

の6項目については、そのまま育毛効果につながるものばかりです。

このように、黒酢には髪の主成分のケラチンを作るアミノ酸が18種類中5種類も含まれていることや、髪の成長に欠かせない血行促進を始めとするさまざまな効果があることから、黒酢は髪の成長を促す効果が期待できるといわれているのです。

黒酢を効果的に摂取する

黒酢の効果を得るためには、正しい飲み方があります。正しい飲み方を守るだけで、黒酢の効果を最大限に引き出すことができます。

黒酢の効果的な飲み方は、次の通りです。

1. 一日の摂取量は15~30ccにする

黒酢が身体に良いからといって、飲み過ぎはいけません。1日の摂取量は、おおよそ15CC(大さじ1杯)で最大で30CC(大さじ2杯)に止めましょう。

2. 必ず薄めて飲む

黒酢は、原液のままだと刺激が強すぎて喉や胃を傷める場合があります。必ず、5~10倍程度に薄めてから飲むようにします。

3. 飲むタイミングは、食中か食後にする

空腹時は避けるようにします。食後は消化が良くなることから、黒酢の成分が吸収されやすくなります。

黒酢の飲み方にはいろいろな方法がある

黒酢の飲み方は、一般的には水で割って飲むことが多いですが、その他にもいくつかの飲み方があります。黒酢は他の種類の酢と違って、ツンとした匂いがないことから、比較的いろいろな飲み物との相性がいいといわれています。

美味しくて飲みやすくなる黒酢の飲み方は、次の通りです。

1. 黒酢と牛乳(黒酢1:牛乳10)

風味がヨーグルトに近くなることから、子供や女性に人気がある飲み方です。また、牛乳に含まれるカルシウム吸収が黒酢によって高まる効果もあります。味を良くするために、ハチミツを加えるのがおススメです。

2. 黒酢と豆乳(黒酢1:豆乳10)

豆乳を使った場合も、牛乳と同じようなヨーグルト風味になり、大変おいしくなります。

3. 黒酢とトマトジュース(黒酢1:トマトジュース5)

黒酢は、いろいろなジュースとも相性が大変いいといえます。黒酢をトマトジュースで割ると、ブラッティビネガーというノンアルコールカクテルになります。

4. 黒酢とリンゴジュース(黒酢1:リンゴジュース10)

黒酢は、リンゴジュースのような果物ジュースとの相性も良いことから、パイナップルジュースやグレープジュースなどと一緒に飲んでも美味しくなります。

5. 黒酢と炭酸水(黒酢1:炭酸水6:ジュース3)

黒酢と炭酸水のドリンクは大変爽やかな飲み物です。ただ、それだけではあまり美味しくないので、フルーツジュースを加えると風味も増して飲みやすくなります。

6. 黒酢と焼酎甲類(黒酢1:焼酎2:水7)

黒酢は、焼酎甲類のような無味無臭のアルコールと一緒に水などで割って飲んでも美味しく飲めます。ただ、黒酢は1日30CCに止めるべきなので、飲み過ぎないように注意が必要です。

黒酢を飲むときの注意点

黒酢を飲むときは、いくつかの点に注意しなければなりません。せっかく健康と髪の毛にいいと思って黒酢を飲んでも、間違った飲み方でかえって健康を害したり体調不良になったりしたのでは意味がありません。

黒酢は以下の注意点に気をつけながら、飲むようにしていきましょう。

1. 黒酢は歯を溶かす

黒酢に限らず、酢には歯と長時間触れることでエナメル質を溶かす作用があります。夜、就寝前に黒酢ドリンクを飲んだ場合は、必ず歯を磨くか口の中をゆすぐかして黒酢が口の中に残らないように注意してください。

もし、黒酢が口の中に残って歯に付着したまま寝てしまうと、虫歯のリスクが高まってしまいます。

2. 必ず適量を守る

先程も説明しましたが、黒酢の飲み過ぎはいけません。黒酢の飲み過ぎは、胃腸を荒らしたり身体を冷やしたりします。

3. 黒酢は身体を冷やす

黒酢は、東洋医学では身体を冷やす性質がある「陰」の食品とされています。そのため、低体温や冷え性の人は、頻繁には飲まないほうがいいでしょう。飲む場合も、あまり冷たくしすぎないように気をつけるべきです。

また飲む場合は、温めた紅茶と飲むか、もしくは身体を温める性質の「陽」の食品と一緒に食べるようにします。

陽の食品には、肉、魚、ネギ、ニンニク、ショウガ、山芋などがあります。低体温や冷え性の人には、温めた紅茶にショウガ、黒酢を入れた飲み物がいいでしょう。アルコールとしては、黒酢と焼酎甲類のお湯割りがおススメです。

4. 常用薬がある場合は医師に相談する

常用薬と黒酢の併用は、あまり気にする必要もないとはいわれていますが、気になる場合は医師に相談するといいでしょう。

黒酢のサプリメントには効果があるのか

最近は、黒酢のサプリメントを常用している人が増えています。もともと酢が苦手な人には、ツンとした匂いや酸っぱさが苦手という人が多くいます。そのような人たちにとっては、黒酢のサプリメントは非常に飲みやすいといえます。

黒酢のサプリメントの効果としては、利用者の感想や黒酢サプリメントの売上増加の傾向から判断すると、ある程度満足のいく効果が得られていると思われます。そのために、さまざまな種類の商品も販売されているようです。

気をつけなければならないのは、粗悪なサプリメントである

市場に出回っている黒酢のサプリメントには粗悪な商品もあります。そこで、黒酢サプリメントを購入する際には、そのような粗悪な商品を買わないために購入前に確認すべき点があります。それは、価格です。

JAS規格が2003年に変更されたことで、原材料の含有量が一定量を満たせば「黒酢」として販売することが可能になりました。それにより、「黒酢」と謳ってはいるけれど品質が高いとはいえないサプリメントも作られるようになりました。

それらの商品に共通することとして、「価格が安い」といったことが挙げられます。高品質の黒酢サプリメントで1000円以下の商品はありえません。当然ながら、そのような安価な商品には余計な添加物が含まれており黒酢効果もあまり期待できません。

したがって、黒酢のサプリメントを購入する場合は、信頼できるメーカーの商品を買うことが安心だといえます。

黒酢には、血行促進効果があることから健康維持や健康増進にとって大切な効果が期待できます。また、美容効果やアンチエイジング効果も認められています。これらの効果は、育毛効果とも強くつながっていることから、黒酢を毎日の食生活に取り入れてみるのもいいでしょう。