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食品には体質によって積極的に取るべきものと、逆に避けるべきものがあります。

なぜなら自分の体質に合わないことを知らずに、薄毛や白髪改善に効果があると思って積極的に食べていたものが逆に抜け毛や白髪を増やすことになっていることがあるからです。

髪のトラブルを起こしやすい体質は3つ「炎症体質」「血行不順体質」「貧血体質」ありますが、それぞれの体質で食べ物が身体に及ぼす影響が変わってきます。

それぞれの体質の中でも、髪にとって積極的に毎日食べたほうがよい物を宣髪食(せんばつしょく)といい、なるべく食べないほうがいい物を忌髪食(きはつしょく)といいます。このことを知らずに、マスコミ・雑誌などで「髪に良い食べ物」として紹介されるたものを取り続けててしまうと、体調が悪くなったり、逆に抜け毛や白髪が増えたりします。

それではどのような「ハゲを引き起こす体質」があり、体質ごとに気をつけたほうが良い食事法は何なのでしょうか。ここでは、それぞれの体質の特徴と食事法を見ていきましょう。

薄毛を引き起こす「炎症体質」

炎症とは身体が何らかの有害な刺激を受けた時に起こる防衛反応のことです。

炎症体質の人は身体の中で炎症を起こしていることにより、暑がり屋や汗っかきになりやすいです。もっともハゲやすい体質が炎症体質です。

この体質を漢方では血熱(けつねつ)といいます。血熱であると高血圧や蓄膿症、胃炎、肝炎などの持病をもっていることが多いのが特徴です

以下に血熱の人の特徴を記します。

症状:赤ら顔・暑がり性・汗っかき・高血圧

顔色:赤色、黄色

まぶた裏:充血

爪:赤色

唇:赤くヌルっとしている

手のひら:真っ赤でほてっている

炎症タイプの人は血液が身体の上方にあるため、常に身体がほてっているよう感覚があります。ほてりを促す食べ物を控え、野菜を多く取り、身体に溜まったよけいな熱をとるようにすることが大切です。一方で身体に熱を持たせる唐辛子やニンニク、カレーライス、日本酒の熱燗などは避けましょう。砂糖を多く含んだスイーツなどを食べると血糖値を急激に上昇させ血管が拡張して血流量増えます。炎症体質の人がスイーツを食べると、顔がほてることがありますのでなるべく控えるべきです。

また、たばこを吸うと末梢の血行が悪くなり頭皮に髪に必要な栄養が届きにくくなりますのでハゲにはよくありません。カフェインが育毛効果のあるアデノシンという物質の働きが低下するといわれていますのでコーヒーの飲みすぎもいけません。

宣髪食:海草・貝類・スイカ・大根・白菜・トマト・キュウリ・竹の子・納豆・カニ・ハトムギ・そば

忌髪食:唐辛子・ニンニク・カレーライス・日本酒・スイーツ・たばこ・コーヒー

気をつけなければならない「血行不順体質」

血行不順体質とは、血液の流れが悪くなっていて全身や頭皮に十分な血液が行きとどいていない状態です。

血のめぐりが悪くなった理由は、間違った飲食物や身体を冷やす生活習慣です。身体の発汗をうながし血行をよくする食事や運動、お風呂などを毎日の生活で実践することが大切です。

漢方ではこれを瘀血(おけつ)といいます。血行が悪いので肩こりや腰痛、むくみが多いのが特徴です。

以下に瘀血の人の特徴を記します。

症状:肩こり・腰痛・むくみ

顔色:青色、黒っぽい

まぶた裏:赤黒い

爪:赤黒い

唇:赤黒い

手のひら:やや黒っぽい

血行不順体質には血行を悪くしたり、身体を冷やす食品がよくありません。玄米も血行不順体質で冷え性の人には合わない食品ですので食べないようにしましょう。また、毎日の肩まわりのストレッチやウォーキングなど身体の血行を促す運動もおすすめです。ふくらはぎを揉むと全身の血行が良くなりますので、お風呂の後にマッサージすることもいいでしょう。肩まわりのストレッチは肩甲骨をほぐすことが非常に有効です。血行不順体質の人が豆腐や豆乳を取ると、身体がだるくなることがありますので避けましょう。たばこ・コーヒーもよくありません。

宣髪食:長ネギ・ショウガ・ゴボウ・にら・シイタケ・ナス・イカ・牡蠣・シソ・ほうじ茶

忌髪食:豆腐・チーズ・玄米・冷たい食べ物・南国果物・柿・たばこ・コーヒー

薄毛と意外な関係のある「貧血体質」

貧血とは血液中に鉄分が不足していることです。貧血の約七割が鉄分不足が原因といわれています。貧血の人は鉄分不足のため赤血球が少なく薄い血液になっています。赤血球は全身に酸素を運ぶ役割がありますが、赤血球不足は身体の酸素不足につながります。酸素不足のため貧血体質の人は常に体力が不足気味なのが特徴です。貧血体質改善には、毎日規則正しい生活をして血を作る正しい食事を取ることが大切です。

この体質を漢方では血虚(けつきょ)といいます。めまいや立ちくらみ、疲れやすく爪にトラブルが起きやすいのも特徴です。

以下に血虚の人の特徴を記します。

症状:疲れやすい・顔色が悪い・眠気・爪のトラブル・毛が抜けやすい

顔色:青白い

まぶたの裏:白っぽい

爪の色:灰色・根元が薄い

唇:白っぽく、ガサガサ

手のひら:さらっとしている

このタイプは血液を薄める食事やインスタント食品、たばこもコーヒーもよくありません。貧血体質の改善には、食事を改め鉄分を増やし体力の増強を図っていく必要がありますので、食事の際は鉄分の吸収を阻む緑茶やウーロン茶なども飲んではいけません。また、痔や歯ぐきの出血などが原因で貧血になっている場合は、早めに治療をして貧血状態を改善していくことも必要です。

宣髪食:ほうれん草:にんじん・山芋・かぼちゃ・ゴマ・大豆・牛肉・えび・ウナギ・マトン・カツオ

忌髪食:コショウ・唐辛子・ニンニク・ショウガ・ねぎ・海草・カレーライス・たばこ・コーヒー・緑茶

ショウガは血行不順体質には好ましい食材(宣髪食)になりますが、貧血体質には避けるべき食材(忌髪食)になります。

このように同じ食材でも、体質別に食べていいもの、悪いものが違ってきます。自分の現在の体質をしっかりと把握して、特に忌髪食に注意しながら食事をとるよう心がけていきましょう。