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あなたが、最近フケが多くなってきたなと感じるのであれば注意が必要です。フケが多くなることは、頭皮が荒れているということで、そのままにしておくと抜け毛を増やしてしまうことになりかねません

頭皮には、適度な潤いと柔軟性がなければなりません。それは、頭皮の状態が髪の成長に大きく影響するからです。髪の毛を農作物に例えるならば、頭皮は畑にあたります。立派な農作物が育つには、畑は耕された養分豊富な状態でなければなりませんが、頭皮と髪の毛の関係は正にそれと同じだといえます。

畑が荒れてくると農作物の生育が悪くなるのと一緒で、頭皮が荒れてくるとフケや湿疹、赤みなどが出てくるようになり、そうなると当然ながら髪の毛の成長は悪くなります。そして、頭皮がそのような状態になってしまうと、抜け毛の本数も間違いなく増えてきます。頭皮がこのように荒れてしまうと、その後に抜け毛が増えることの前兆として、フケの増加を感じるようになるのです

ただ、もともと私たちの頭皮からは毎日フケ自体は出ています。ただ、毎日の新陳代謝から出てくる正常なフケには問題はありません。また、そのような正常なフケはハゲの原因にもなりません。しかし、頭皮が荒れていることで出てくるフケは、正常なフケと性質が違っていているので、ハゲにつながる前に適切に対処することが必要になってきます。

ここでは、フケの種類と原因、そして対処法について説明していきます。

フケとは一体何なのか

フケとは、身体の新陳代謝によって頭皮の古くなった角質がはがれ落ちたものです。はがれ落ちた角質を、身体の場合は垢と呼び頭皮の場合はフケと呼びます。フケは誰にでも発生するものであり、フケの発生が正常な範囲であれば問題ありません。

正常なフケあればシャンプー時にキレイに洗い落とすことができますので、通常はフケが目立つということにはなりません。しかし、毎日フケが大量に発生して目立つようであれば、頭皮に何らかの異常があるということになります。

頭皮に何らかの異常があることで新陳代謝が正常に行われずに、角質が大きな塊のままはがれ落ちてくると目立つフケになってしまいます。これがフケの正体です。

フケの種類と原因

フケの種類には、乾性タイプと脂性タイプの2種類があります。それぞれによって、特徴や対処法も変わってきます。いずれの場合も、原因は洗髪方法や食事、ストレスやなどになります。

あなたはどちらのタイプなのかを、しっかりと確認したうえで対策をとることが大切になってきます。乾性タイプも脂性タイプも、いずれの場合も抜け毛の原因になり、何の対策もとらずにそのまま放っておくとハゲが進んでしまいますので、早めの対応が必要です。

乾性タイプの特徴と原因

乾性タイプは、その名の通り頭皮が乾燥していることで頭皮が荒れているタイプです。このタイプのフケは、頭皮の皮脂の分泌が少ないために乾いた粉状のフケになっていることが多く見られます。

乾性タイプの原因は、次の通りです。

1. 界面活性剤配合シャンプーによる皮脂の取りすぎ

シャンプーが原因で、肌荒れを起こしている場合は思いのほか多いといえます。特に、洗浄力が強すぎる界面活性剤を使用しているシャンプーは、皮脂をとり過ぎてしまう傾向があり頭皮の乾燥の原因になりやすいのです。

シャンプーを選ぶときには、表示を確認して石油系合成界面活性剤が使われているシャンプーは絶対に使わないことです。これらのシャンプーの表示には「硫酸」という成分が記されていますので、参考にしてください。

その代わりに、肌に優しい自然派シャンプーやアミノ酸シャンプー、オーガニックシャンプーなどを使用するようにします。それらを手に入れるのが難しい場合は、実はベビーシャンプーもおススメです。ベビーシャンプーは、デリケートな赤ちゃんの肌にも使える大変肌に優しいシャンプーです。

また、シャンプーを使用せずにお湯だけで洗う「湯シャン」も効果的です。湯シャンは、頭皮をシャンプーなどの洗剤を一切使わずに、まさにお湯だけで洗う方法です。この方法を奨める医師もいるくらいに、頭皮に優しい洗髪法です。

本来、頭皮の皮脂はお湯だけでほとんど落ちてしまうといわれています。あえてシャンプーなどを使わなくても、汚れは十分落ちているのです。ただし、この方法は脂性タイプの人には合いません。脂性タイプの人が湯シャンをしても、すぐに髪が脂っぽくなってしまいます。

2. 洗髪法が正しくない

シャンプーの回数は、基本的に1日1回に留めるべきです。シャンプーのし過ぎは、皮脂のとり過ぎなど頭皮の乾燥につながります。また、シャンプーの成分が頭皮に残ると抜け毛の原因にもなりますので、十分にすすぎを行います。

3. ストレス

ストレスが溜まると体内のホルモンバランスが崩れて、皮脂の分泌量が変わってきます。その結果、人によっては皮脂が減って頭皮が乾燥したり、また逆に皮脂が増えて頭皮の臭いがきつくなったりします。ストレスは、髪にとってはよくありません。

4. 秋や冬の気候

この時期は、空気の乾燥や気温の低下により頭皮の血行が悪くなりやすいといえます。頭皮の血行が悪くなると、皮脂分泌が低下することで頭皮の乾燥を招き、乾いたフケが発生しやすくなります。

脂性タイプの特徴と原因

脂性タイプのフケの原因は、もともと頭皮に存在する「マセラチア菌」が増えすぎることによるものです。このマセラチア菌は、皮脂をエサとしてしています。皮脂が増えることで、マセラチア菌も増殖してフケを発生させたり炎症を引き起こしたりします。

脂性タイプの原因は、次の通りです。

1. 砂糖や炭水化物のとりすぎ

砂糖や炭水化物のとり過ぎは、皮脂量をコントロールするビタミンBの減少につながり、頭皮の皮脂増加の原因になります。また砂糖や炭水化物のとり過ぎは、身体の老化を早める「終末糖化産物(AGE)」を生成することや、血液をドロドロにしてしまうなどの現象を招いてハゲの進行を早めてしまいます。

2. 間違ったシャンプーと洗髪法

マラセチア菌を抑制するシャンプーはいくつかあります。マセラチア菌対策には、「ミコナゾール硝酸塩」や「ジンクピリチオン」が配合されたものを使用することが効果的です。また、シャンプー後にはしっかりとすすぐことが大切です。

3. 寝具が清潔でない

寝具が不潔だとマセラチア菌は増殖します。シーツや枕カバーは常に清潔にすべきです。

4. 梅雨や夏の気候

この時期は、湿度が高いために頭皮も湿っぽくなりやすいです。正しい頭皮ケアを行い、常に頭皮を清潔に保つようにします。

乾性タイプも脂性タイプも食事とシャンプーを変えることで改善する

フケ改善には、乾性タイプも脂性タイプのどちらの場合でも、食事とシャンプーを変えることが必要です。特に、食事の改善は大切です。あなたの身体は毎日の食事によって作られていますので、「何をどのように食べるか」ということは、フケだけでなく身体全体の健康にも大きく関わってきます。

例えば、あなたが脂性タイプのフケが多くて顔も脂でベタつきやすいのであれば、間違いなく食事に問題があるといえます。栄養のバランスが悪いことで、脂性の体質になってしまっているのです。肉や揚げ物、スイーツ、清涼飲料水などを毎日とり過ぎていることが、脂性タイプのフケや顔のテカリ、抜け毛の原因になっているのです。

脂性タイプの場合は、頭皮が荒れて急激に脱毛が起きる「脂漏性皮膚炎」につながる場合もありますので、毎日の食事には十分配慮しましょう。

乾性タイプの場合も、やはり食事の内容をまず見直してみることが必要です。知らず知らずのうちに、毎日の食事の栄養のバランスが悪くなっていることはよくあることです。

食事の改善のためには、一週間の食事の内容をメモしておく方法があります。そうすることで、自分が何を食べてきたのかを後から客観的に確認することができます。

ただシャンプーに関しては、先述の通り、乾性タイプと脂性タイプでは成分が変わってきますので、自分に合ったシャンプーを使用しなければなりません。

乾性タイプの場合は、椿オイルを頭皮に塗ってからマッサージをすることで、頭皮の乾燥を抑える方法もあります。

フケが多く発生するのは、頭皮が荒れているということの表れです。放っておくと急激な抜け毛につながることもありますので、早めの対応をとるようにしましょう。