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あなたは、頭皮と顔は一枚の皮膚でつながっていること意識したことがありますか。頭皮の状態は、顔の肌の状態を見ればある程度予想がつきます。頭皮と顔の皮膚が同じ一枚の皮膚でつながっているということは、それぞれがおおよそ同じ肌質である場合がほとんどです。

顔が乾燥タイプの人は頭皮も乾燥しやすく、顔が脂っぽいタイプの人なら頭皮も脂っぽくなる傾向があります。

頭皮は乾燥していているにもかかわらず、顔が脂ぎっているという人はまずいません。頭皮が脂っぽいにもかかわらず、顔が乾燥しているという人もいません。それは、頭皮も顔の皮膚も同じ一枚の皮膚でつながっている以上、それぞれが違った肌質であることはないからです。

また、頭皮がたるんでくると顔の皮膚もたるんでくるという事実があります。その理由も、共に同じ皮膚一枚でつながっているからです。頭皮がたるんで下に垂れ下がってしまうことで、顔の皮膚がだぶついたような形になってしまうのです。

このような頭皮と顔の皮膚の密接な関係は、どちらかが悪い状態におちいると、もう一方にも悪影響を与えてしまうことにつながります。頭皮ケアと顔のスキンケアを両立させることで、初めて健康な髪と美しい肌を効率良く作り上げることができるのです。

ここでは、頭皮と顔の皮膚の関連性について詳しく説明していきます。

頭皮と顔の皮膚の関係を知る

「頭皮と顔の皮膚は一蓮托生(いちれんたくしょう)である」といえます。このことは、少し考えれば気づくことではありますが、実際にはそのことを意識しながら、毎日頭皮や顔のケアをしている人は少ないといえます。

顔が脂性であるにもかかわらず、頭皮ケアには皮脂対策を取っていなかったり、顔が乾燥しやすいにもかかわらず、頭皮には潤いを与えるケアをしていなかったりすることはよくあることです。

特に、その傾向は男性の方が女性よりも多く見られます。それは、基本的に女性は男性よりも、お肌の手入れに気をつけている人が多いからです。

日頃、自分の肌の質にあった手入れをしていれば、頭皮にせよ全身にせよ、肌の状態は良くなっていきます。しかし、実際には自分の肌質には合わないシャンプーや石けんを毎日使っていることで、頭皮や肌の健康状態が悪くなってしまっている人が、男性にはよく見られます。

その結果、抜け毛が増えていることは実際によくあるのです。

頭皮と顔の皮膚の構造

頭皮と顔の皮膚の基本構造は同じです。どちらも表皮、真皮、皮下組織の3層から成り立っており、共に汗腺と皮脂腺が存在します。

そして、表皮と真皮の境目に存在する基底層から新しい細胞が生まれて、それが少しづつ上に上がっていくことで、皮膚が新しく生まれ変わって行くのです。このように、皮膚は常に新陳代謝を繰り返していくことで、頭皮からはフケが顔の皮膚からはアカが、古い皮膚としてはがれ落ちていきます。

この時に、頭皮が健康な状態であればフケは大きくはなりません。しかし、頭皮にトラブルがあると、フケが目に見える大きさになってしまうのです。

頭皮と顔の皮膚の違いとは

前述の通り、基本的には頭皮と顔の皮膚の基本構造は同じです。しかし厳密にいうと、両者には多少の違いがあります。その中でも一番大きな違いは、毛穴の数とその大きさです。頭皮の毛穴の数は、顔の皮膚の毛穴の数倍あります。

また、顔の毛穴よりも頭皮の毛穴の方が大きいために、顔のうぶ毛よりも髪の毛の方が太い毛となって生えてきます。また髪の毛の場合は、一つの毛穴から2~3本生えている場合が多いために、本数も約10万本にもなるのです。

頭皮の毛穴と顔の毛穴のもう一つの違いは、頭皮の毛穴は髪の毛に覆われているということです。紫外線や外からの刺激から頭部を守るために、頭皮には髪の毛が生えています。

頭皮はさまざまな理由で乾燥してしまうと、頭皮を守る機能が低下します。頭皮やお肌は、皮脂と水分がバランスよく存在することで、外からの刺激から守られることができます。しかし、頭皮が皮脂や水分不足によって乾燥してしまうと、頭皮を守る働きが低下し、外からの刺激を受けやすい状態になってしまいます。

その他にも、頭皮の皮脂腺の数は多くて、皮脂分泌も一番活発なために、毛穴は皮脂で詰まりやすかったり、ベタつきやすくなったりします。

以上のように、頭皮には他の部位とは違ったさまざまな理由があることから、頭皮はもともとトラブルが起きやすい場所だといえます。

頭皮と肌にとって一番大切なこと

基本的には頭皮と顔の皮膚の基本構造は同じですが、それぞれに手入れ法は変えていかなければなりません。それは、共に基本構造は同じでも特徴は違うからです。そのために、頭皮には頭皮の頭皮ケア方法、顔には顔のスキンケアがそれぞれ確立しているのです。

本来、乾燥タイプの肌も脂っぽいタイプの肌も、良い肌の状態であるとはいえません。良い肌の状態とは、つるつるした肌の状態です。肌がツルツルしている状態は、適度な皮脂と水分のバランスが取れている状態のときです。頭皮も肌も、そのような状態になることを目指していきましょう。

その時に、スキンケアよりももっと大切なことがあります。それは、毎日の食生活や生活習慣の改善です。「肌は内臓の鏡」といわれています。つまり、髪や肌の状態を良くしようとしたいならば、身体の内側(内臓)の働きを良くすることが最も大切ということです

ただ、抜け毛が多くなった場合の頭皮ケアには、細心の注意が必要です。ここで、間違った頭皮ケアを行うと抜け毛が一気に増えて、取り返しのつかないことになりかねません。毎日の食生活や生活習慣を正すと同時に、育毛効果の高い正しい頭皮ケアを実践しなければなりません。

便秘や寝不足にならないようにする

あなたも、寝不足時は肌が荒れたりしたことがあるはずです。そして、寝不足だと抜け毛の本数が増えたような感じを持ったこともあるはずです。寝不足は、肌にも髪にも同じように悪影響を与えるます。つまり、肌が荒れている時は、頭皮も荒れているということです。

また、バランスの悪い食生活で内臓が弱ったり、便秘のために血液が汚れたりしても、健康状態はすぐに髪や肌に現れてきます。「体内環境が髪や肌に与える影響は大きい」ということもしっかりと理解しておくことが大切です。

肌をこの状態にするために一番大切なことは、次の通りです。

1. 栄養バランスがとれた食事

2. 正しい生活習慣

3. 便秘解消

4. 良質の睡眠

以上4点を毎日の生活の中で心がけるようにしていると、体調が良くなると同時に、肌の潤いが見違えるように良くなってきます。そして半年も経てば、洗顔時に顔の肌が滑らかになったことを感じたり、入浴時に全身の肌が滑らかになったことも感じたりするはずです。

洗顔時に肌の滑らかさを感じるようになった時には、あなたの頭皮の状態も以前より間違いなくよくなっているはずです。気がついたころには、頭皮のベタつきや乾燥が改善しているでしょう。

そして、その生活を続けていけば、あなたが男性であっても女性であっても、人から「若返ったようだね」とか、「肌がきれいですね」などといわれることが増えてくるはずです。その時には、抜け毛の本数も減っているはずです。

頭皮と顔の皮膚は一枚でつながっています。正しい食生活や生活習慣を続けることで、顔の肌の調子が良くなっていると感じるようになった時には、頭皮の状態も良くなっています。そのことを毎日の洗顔時に意識すれば、自分の頭皮の状態もある程度把握することができるのです。