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先日、ある記事の内容に大変驚かされたことがありました。その記事の内容とは、美容師さんがいうには「最近の若者の頭皮は昔と比べ硬くなっている」といったものでした。

近年の日本人の成人男性の薄毛率は、約25%となっています。これは、日本人成人男性の4人に1人は、髪のトラブルで悩んでいるということです。そして、この割合は年々高まっているそうです。

丈夫な髪が育つためには、頭皮を柔らかくて栄養豊富な状態に保つことが不可欠です。先述の日本人の薄毛率の上昇と、若者の頭皮が硬くなってきているという事実は、無関係ではありません。若者の頭皮が硬くなっていることが、日本人の薄毛率の上昇に強く関わっているのです。

薄毛改善にとって大切なことの1つは、頭皮を常に柔らかくしておくことです。私たちの頭皮は、例えると農作物が育つ畑だといえます。立派な農作物が育つには、畑は常に養分豊富な状態にしておかなければなりません。柔らかい頭皮は血行が良く、そのため育毛効果が高い栄養が、血液を通して毛根に届きやすくなります。

このような頭皮の状態は、養分豊富な畑の状態と同じであるといえます。

農家の方々が、畑の手入れを怠らないから立派な農作物ができるのと同じように、私たちも丈夫な髪の毛を育てるには、毎日の頭皮の手入れを怠ってはいけません。

しかし、残念ながら毎日の頭皮の手入れを怠ってしまうことで頭皮が硬くなってしまい、それが原因で抜け毛が止まらないという状態に陥ってしまっていることがよくあります。

ここでは、もし頭皮が硬くなってしまった場合、どのような方法で頭皮の血行を改善させて柔軟性を取り戻すことができるのかについて説明していきます。

理想的な頭皮とは

それでは、健康な頭皮とはどのような状態をいうのでしょうか。まず、ここをしっかりと確認しておくことが重要です。

健康な頭皮は、以下の通りです。

色:青白い

弾力:硬くなく、ほどよく弾力がある

皮脂:皮脂の分泌が適度である

毛穴:汚れで詰まっていない

温度:火照ってなく、同時に冷たくもない

痛み:マッサージをしても痛くなく、心地よく感じられる

このような状態が理想的な頭皮の状態です。ただ、現在はこうした状態でなかったとしても、正しい頭皮ケアを行えばこの状態に近づかせることは可能です。

頭皮が硬くなる原因

それでは、頭皮が硬くなる原因にはどのようなものがあるでしょうか。原因はおもに4つありますが、それらはすべて頭皮の血行不良につながることです。

1. 食生活:バランスの悪い食事で血行が悪くなる

2. 間違った頭皮ケア:シャンプーと育毛剤の際、正しいマッサージを行っていない

3. 肩こり:肩が凝ることで、頭皮の血行が悪くなる

4. 眼精疲労:目の疲れは、目、肩、首の血行を悪くさせる

これらのようなことが、結果的に頭皮が硬くなっている原因になっています。

頭皮自己チェックのやり方

頭皮の状態を確認することは簡単です。先述の理想的な頭皮の状態を確認しておいてから、自分で鏡や手のひらを使って頭皮の現状を確認するようにしましょう。

特に頭皮の柔らかさを確認する場合は、10本の手の指先を頭皮に当てて前後左右に動かしたときに頭皮が動くか動きにくいかで、頭皮の柔軟性を確認することができます。

健康的な頭皮であれば、頭皮は前後左右に動きます。しかし、頭皮が硬くなっている場合は前後左右に動きません。

頭皮を柔らかくする効果的な方法とは

頭皮を柔らかくするためには、頭皮の血行を良くしなければなりません。そして、頭皮の血行を良くするためには、まず身体全体の血行を良くしなければなりません。

身体の隅々まで十分に血液が届く状態にしてから、同時に頭皮の血行も良くなる効果的な頭皮ケアをしていくことが大切です。そうすることが、頭皮を柔らかくする効果的な方法なのです。

頭皮の血行を良くする方法は、以下の4つです。これらについて、詳しく説明していきます。

1. 食事をバランスのとれた血行が良くなる食事に変える

基本的に、あなたの健康状態は「あなたが今まで何を食べてきたか」によって決まってきます。野菜が多いバランスの良い食事か、インスタント食品などや肉料理中心の食生活のバランスの悪い食事のどちらかをとり続けたかによって、あなたの健康状態も頭皮の状態も変わってくるのです。

血行不順体質の人は、そうなるような食事をとってきたことが原因で、結果的に身体の血流が悪くなっている場合が多く見られます。そして、血行不順体質の人は、頭皮の血行も悪くなっているのです。

この血行不順体質は、ハゲやすい3つの体質である「炎症体質」「血行不順体質」「貧血体質」の中の1つです。血行が悪いために頭皮が硬くなり、頭皮の中に存在する「髪を作る毛母細胞」に育毛に必要な栄養が届きにくくなっているのです。

その状態を改善するためには、栄養バランスの良い食事に切り替える必要があります。それと同時に、血行を良くする食材である、長ネギ・ショウガ・ゴボウ・にら・シイタケ・ナス・イカ・牡蠣・シソ・ほうじ茶などを積極的にとる必要があります。

その他にも、適度な運動や、質の高い睡眠、禁煙なども心がけます。このような生活習慣に変えていくことで、身体全体の血行が良くなり、結果的に頭皮の血行も良くなっていくのです。すると、硬くなってしまった頭皮にも弾力性が戻ってきやすくなります。

2. ホホバオイルを使って頭皮マッサージをする

インディアンにはハゲが少ないといわれています。その理由の1つとして挙げられることに、ホホバオイルを使って頭皮ケアをしていることがあります。

ホホバとは、北米やメキシコなどの砂漠地帯に生息する植物です。そのような環境の中で育つホホバは、暑さに強く、砂漠の過酷な環境でも水分を保って生き続けることができます。

そのホホバから抽出されたホホバオイルは、インディアンの間で「砂漠からの黄金の液体」といわれて、大変重宝されてきました。ホホバオイルは、髪のケアや肌の保湿ケア、ヤケドなどの治療などにも利用されてきたのです。

ホホバオイルに含まれる成分は、人間の皮脂に近い成分です。そのため、ホホバオイルは浸透性が高く、肌に付けるとスッとなじんでしまいます。

そして、ホホバオイルの最大の特徴は、子供・赤ちゃんにも安心して使える極めて安全性の高い植物オイルであるということです。

このホホバオイルを使って頭皮ケアをすることで、頭皮の血行を良くすることができます。やり方は、次の通りです。

まずシャンプー前に、500円玉の大きさの量のホホバオイルを手のひらにのせて、髪や地肌を優しくマッサージします。このとき、決して爪を立てずに指の腹を使い頭皮全体をマッサージします。時間は5分位で十分です。

頭皮マッサージのやり方は、当サイトの「育毛に効果的なシャンプーの選び方」に詳しく説明してありますので、ぜひ参考にしてみてください。

3. 蒸しタオルを使って頭皮を温める

ホホバオイルを使っての頭皮マッサージが終わったら、クシで髪を後ろになで付けます。それから蒸しタオルを頭に巻いて10分ほど放置します。蒸しタオルは途中で冷えますので、5分位経過したら再度熱いお湯につけて、しっかりと絞ってから、また頭に巻きます。

蒸しタオルを使用中は、身体半分を湯船につける「半身浴」を行えば、身体全体の血行促進にもつながります。

こうすることで、身体全体が温まり、同時に頭皮の血行も良くなります。またこの半身浴をしている間に、ホホバオイルが毛穴に詰まった汚れや皮脂も浮きだたせ、毛穴の汚れを落としやすくしてくれます。

洗浄力の強すぎるシャンプーを使って、頭皮にとって必要な皮脂までを落としすぎることは良くありませんが、ホホバオイルにはそのような心配がありません。

半身浴が終わったら、最後はホホバオイルをシャワーで流します。そのあと、シャンプー使って頭皮を洗浄してから、タオルで水分を吸い取ります。それから育毛剤を頭皮に塗布して、マッサージしながらなじませます。

最後に同じように蒸しタオルを使って、10分間ほど育毛剤を頭皮に浸透させます。こうすることで、育毛剤の効果が高まるのです。

4. 猪の毛100%のブラシを使っての頭皮マッサージをする

入浴後は、髪の毛をドライヤーで十分に乾かします。冬でも夏でも、必ずドライヤーを使って、すぐに乾かしてください。髪が濡れたままだと、せっかく温まった頭皮が冷えてしまいます。

それから、猪の毛100%のブラシを使って、頭皮マッサージを行います。このマッサージを行うことで、頭皮上にある健康ツボを刺激することになります。頭皮上には無数のツボがあり、その中に育毛につながるツボもあるのです。

この頭皮マッサージの方法は、当サイトの「頭皮のツボを刺激して髪を増やす」に詳しく書かれていますので、参考にしてください。

この猪の毛100%ブラシを使った頭皮マッサージを、毎日5~6分位行うことで頭皮の血行改善効果と育毛効果の両方が望めます。そうすることで、頭皮を柔らかい状態に保つことが可能になるのです。

丈夫な髪が生えてくるためには、頭皮を柔らかくして、常に血行が良い状態にしておくことが極めて重要です。ただ、頭皮の血行を良くするには、まず身体全体の血行を良くしておかなければなりません。身体全体の血行を良くすることで健康な身体を維持していき、同時に頭皮の血行も良くしていくことが正しい育毛法なのです。