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あなたは、「お酒の飲み過ぎは抜け毛を増やす」という事実を知っていますか? お酒には、リラックス効果や血行を良くする効果があることはよく知られています。また、美味しいお酒を飲むことは、食欲増進につながり、健康維持に役に立つともいえます。

ところが、適量であれば健康に良い効果をもたらすお酒は、飲みすぎると健康を害したり、抜け毛が増えたりする原因にもなってしまいます。しかし、過度の飲酒によって抜け毛が増える事実はあまり知られていません。

過度の飲酒が抜け毛を招く理由は、過度に摂取されたアルコールが、体内で髪の生育を妨げる働きをしてしまうからです。「赤ら顔でハゲた人」によく見られる生活習慣は、過度の飲酒である場合がよくあるのです。

ここでは、過度の飲酒がどのようにして抜け毛を引き起すのか、そして、特にどのようなお酒の種類が、ハゲにはよくないかについて解説しています。

アルコールとハゲの因果関係

あなたの身の回りには、お酒が大好きでハゲている人はいませんか。ハゲている人が、全員お酒好きということではありませんが、意識して再度注視してみると薄毛とお酒好きには、ある程度の関連性が見えてきます。

私たちの身体は、毎日の食事によって作られます。毎日の食事が、「適量のお酒とバランスがよくて髪の成長を促す食べ物を食べている人」と、「過度のお酒とバランスが悪く抜け毛を招きやすい食べ物を食べている人」では、当然ながら髪の毛の状態も変わってきます。

例えば、毎日お酒は適量にとどめて、野菜や魚を中心にした食事と、黒豆やスピルリナなどの髪を増やす効果が望める食品を食べている人と、毎晩熱燗と辛いつまみで晩酌をしていたり、揚げ物や脂っこい食べ物とビールを摂りすぎていたりする人では、どちらがハゲやすいかは明らかです。

ではここで、過度のアルコールが実際に髪の毛にどのような悪影響を及ぼすのかを見ていきたいと思います。それらは、次の5つになります。

1. 肝臓機能の低下を招く

お酒を多く飲む人の肝臓は、あまりお酒を飲まない人の肝臓と比べると、負担が大きくなっています。それは、髪の成長に欠かせない栄養素やアミノ酸が、髪の成長よりもアルコール分解に使われているからです。アルコール分解のために、肝臓の機能が低下してしまい、その結果、髪の成長も妨げられるのです。

2. アセドアルデヒドが抜け毛を増やす

お酒を飲むと、肝臓ではアルコール分解をするために「アセドアルデヒド」が発生します。アセドアルデヒドは、抜け毛を促す男性ホルモンである「ジヒドロテストステロン」を増加させてしまいます。ジヒドロテストステロンが増えれば、当然抜け毛は増えやすくなります。

3. 血液がドロドロになる

お酒の飲み過ぎは、血液の流れを悪くします。アルコールは利尿作用があるため、飲酒によって体内から水分が抜けることで、血液がドロドロになりやすくなります。ドロドロになった血液からは、髪の成長に必要な栄養素が、毛根の毛細血管から毛母細胞に届きにくくなります。

最近は、飲酒の際に水を一緒に飲むことが推奨されています。その理由は、飲酒によって血液がドロドロになることで起きる、さまざまな悪影響を減らすためなのです。

4. タバコや夜ふかしなどの生活習慣につながりやすい

お酒を飲食店などで飲む機会が多くなると、睡眠時間が減ったり喫煙の本数が増えたりします。睡眠不足も喫煙も、髪の成長には良くありません。

特に、私たちの髪の毛は、夜の22:00から2:00の間に一番成長します。この時間帯は、良質の睡眠を取ることが育毛のためには極めて大切です。この時間にぐっすり眠ることで、髪の毛は力強く成長していくのです。

また、タバコのニコチンは毛細血管を収縮させます。すると血流が悪くなり、育毛効果に欠かせない栄養素が頭皮の毛根まで届かなくなってしまいます。

タバコをたくさん吸いながら夜ふかしをすると、翌日抜け毛が増えたことに気がつくはずです

ハゲにとって良くないお酒の飲み方とは

お酒は、適量であれば健康効果があることは事実です。しかし、ハゲが進行している場合は、適量であっても注意すべきお酒の飲み方があります。

それは、辛い食べ物を食べながら、熱燗を飲むことです。そのことについて、説明しましょう。

ハゲやすい体質は、3つあります。それらは「炎症体質」「血行不順体質」「貧血体質」です。この中で、一番ハゲやすい体質が炎症体質です。

炎症体質の人は、身体の中で炎症を起こしていることにより、常に身体がほてっている状態です。この体質を漢方では「血熱(けつねつ)」といいます。血熱の人は、高血圧や蓄膿症、胃炎、肝炎などの持病をもっていることが多いのが特徴です。

この炎症体質(血熱)の人は、辛い物や刺激物は身体の炎症やほてりを増長させるので避けるべきです。辛い食べ物や刺激物を避けて、身体のほてりを治める野菜や海草などをとるべきです。

日本酒の熱燗や辛い食べ物は、炎症体質を悪化させてしまいます。それにより、頭皮の熱が上昇して、毛穴が開きやすくなり、髪の毛が抜けやすくなるのです。

そして、頭皮のほてりを治めることは簡単ではありません。頭皮がほてっている間、髪に毛はドンドン抜けていってしまいますので、正しい頭皮ケアで鎮静化させるようにすることも大切です。

ハゲになりやすい体質の中で、「炎症体質」の人にとっては避けたほうが良い日本酒の熱燗ですが、「血行不順体質」「貧血体質」の人たちにとっては、日本酒の熱燗は血行促進が期待できるので、2合までなら飲んでも問題ありません。

髪のトラブルで悩んでいる人は、過度の飲酒は避けるべき理由が今までの説明で理解して頂けたかと思います。私自身が、23歳の時に炎症体質からハゲが進行してしまい、絶望の淵から2年でハゲを治すことができたのは、飲酒の量を減らしたこともあります。

今思うと、お酒が強い体質のため、ついつい飲みすぎてしまうことがあったことが、若ハゲの1つの原因であったと思います。あなたも、お酒が好きで喫煙本数や夜ふかしの機会も多いと感じるならば、将来フサフサの髪の毛を取り戻すためにも、今後は改善していきましょう。