AGA(男性型脱毛症)に悩むあなたは、生活習慣の改善や育毛剤を使用することにより、薄毛治療を試みているでしょう。

ただ、育毛剤のような高い薄毛改善効果がある製品を使用すると、「何かしらの副作用が起こるのではないか」と考えるかもしれません。

副作用の中でも、育毛剤を塗ったときに「勃起不全(ED)が起こるリスクがある」という噂を聞いたことはないでしょうか。育毛剤を頭皮につけることで、本当に勃起不全(ED)は起こるのでしょうか。

ここでは、「育毛剤を頭に塗布することで本当に勃起不全(EDが起こるのか」「勃起不全(ED)などの副作用がほとんどなく、薄毛改善に効く製品」について詳しく解説していきます。

育毛剤を使用すると本当に勃起不全(ED)が起こるのか

実は育毛剤(医薬部外品)を使用しても、勃起不全(ED)になることはありません。勃起不全になる可能性が高い育毛製品は育毛剤(医薬部外品)ではなく、発毛剤(医薬品)です。

発毛剤の有効成分としては、「フィナステリド」「ミノキシジル」に大きく分類されます。フィナステリドでは、抜け毛を減らす作用によって薄毛を改善します。一方でミノキシジルは血行促進作用や髪の毛が生える細胞(専門用語では毛母細胞)の活性化によって、ハゲを治療することができます。

どちらとも高い薄毛回復効果があり、厚生労働省からも認可済です。

ただ、フィナステリドやミノキシジルを配合している発毛剤は医薬品であるため、医薬部外品である育毛剤よりも副作用が強いことは想像できます。それでは、具体的にどの成分をどのように使用すると副作用の一つである勃起不全が起こるのでしょうか。

私自身の経験も踏まえ、以下で確認していきます。

フィナステリドを規定量服用すると勃起不全が起こる

実は、フィナステリドを規定量服用していると勃起不全が起こる可能性が高いです。

フィナステリドを配合している製品として有名なものにプロペシアがあります。私自身はプロペシアのジェネリック医薬品であるフィンペシアを使用していた経験があります。

以下のような外観です。

中身は以下のような錠剤であり、内服薬です。

フィンペシア錠の規定量は1日1粒1mgです。私はこの使用推奨量で継続してフィンペシアを服用していたところ、徐々に勃起不全気味となりました。半年ほどたった頃には、薄毛も徐々に改善され始めたものの勃起不全が強く起こっていました。

そのため、私の経験を踏まえて「フィナステリドを規定量飲みつづけると勃起不全(ED)になる」ことがあります。実際にあなたも飲んでみて、勃起不全気味になったと感じているのであれば、一度服用をやめた方がいいです。

フィナステリドを規定量飲むと勃起不全になる理由

フィナステリドを服用すると勃起不全が起こる仕組みは、フィナステリドの薄毛治療のメカニズムと関係しています。

先にも述べたように、フィナステリドは「抜け毛を減らす」ことができます。ハゲる原因である特定の男性ホルモン(専門用語ではジヒドロテストステロン)の分泌を抑制できるためです。

フィナステリドが開発されて日も浅いため科学的な実証データはまだないですが、フィナステリドを服用すると、活力を上げる男性ホルモン(専門用語ではテストステロン)の分泌も低下させる可能性が高いのです。

テストステロンの分泌が多いほど勃起力が高くなるため、フィナステリドを飲み続けると勃起不全になります。

勃起不全にならないためには育毛剤と併用するといい

それでは、勃起不全にならずに、ハゲを改善するにはどのような対策をとるといいのでしょうか。このとき、フィナステリドの使用量を規定量の半分程度に減らした上で育毛剤を使用するといいです。

育毛剤の勃起不全や薄毛治療への影響は後で詳しく解説しますが、フィナステリドの使用を1日0.5mgと半分にします。薬の量を減らした分、「ジヒドロテストステロン(DHT)の分泌を抑制できる育毛剤」を頭部に塗布し、ハゲ改善の効果を補います。これにより、ハゲ改善の効果を下げることなく勃起不全の発生を抑えることができます。

フィナステリドを半分にするため、包丁やピルカッターで切って、服用するといいです。

以下の通りです。

フィナステリドは基本的に長期間使用し続けることで薄毛を改善させます。ただ、長い間使用すると薄毛改善ができても、勃起不全を始めとした健康を損ねる可能性が高くなります。

そのため、育毛剤のように副作用がほとんどない製品に完全に切り替えるか、規定量から使用量を減らして育毛剤と併用するかのどちらかの対策をとることがおすすめです。

フィナステリドの使用でポストフィナステリド症候群(PFS)を生じる

このようにフィナステリドを服用しているときだけ、勃起不全などの副作用が表れると考えられていました。ただ、フィナステリドの規定量の服用を長期間使用していると、「フィナステリドも使用をやめても、その副作用が強くでる症状が起こると考えられています。

これを、専門用語ではポストフィナステリド症候群(PFS)といいます。

私自身はポストフィナステリド症候群(PFS)になっていませんが、大手掲示板やブログでポストフィナステリド症候群(PFS)に関する口コミを検索すると、実際にPFSで苦しんでいる方々がたくさんいます。

先にも述べたように、フィナステリドの副作用や後遺症であるPFSを発症させないようにも、徐々に育毛剤の使用や生活習慣の改善などを強化する方向に切り替えましょう。

ミノキシジルでも勃起不全(ED)は起こる

それでは、もう一つの発毛剤であるミノキシジルでは、勃起不全は起こるのでしょうか。実は、有効成分ミノキシジルの使用によっても勃起不全は起こります

ミノキシジルの使用によって勃起不全が起こるメカニズムは実証データが少ないために、科学的に解明されていません。ただ、私自身はいくつかの種類のミノキシジル含有製品は数種類の使用し、実際に勃起不全が起きたという経験があります。

例えば、塗るタイプのミノキシジルとしては、「カークランド(海外製のミノキシジル含有製品である、ロゲインのジェネリック医薬品」「FOLLICS(フォリックス) FR12(ポラリスの後継品)」「FOLLICS(フォリックス) FR16(ポラリスの後継品)」などの使ったことがあります。また、飲むタイプではミノキシジルタブレット(通称、ミノタブ)を服用の経験があります。

例えば、塗り薬のFOLLICS FR12(ポラリスの後継品)の外観は以下の通りです。

また、飲むタイプのミノキシジルのミノタブは以下のような外観です。

塗り薬のミノキシジルでは若干の勃起不全(ED)が起こった程度でした。一方で飲むタイプのミノタブを1日5mg程度(規定量)服用していた場合、フィナステリド同様に強い勃起不全(ED)が起こりました。

つまり、外用薬でも内服薬でもミノキシジルでは勃起不全気味となるが、特に「飲むタイプでは顕著な勃起不全が起こる」といえます。

そのため、ミノキシジルもフィナステリドと同様に「使用を完全にやめて育毛剤に切り替えるか」「規定量から使用量を減らして育毛剤と併用する」という形をとることがおすすめです。

例えば、塗るタイプのミノキシジルであったら、「規定量の1回1mlを1日2回使用する」という使用量から減らし、1回0.5ml程度にするといいです。その上で、別の時間帯に育毛剤を1日1回分使用するという形にするのです。

以下のように、ミノキシジルの使用量を0.5mlに調整します。

ミノタブであったら5mgの1/3程度の量に減らしつつ、同様に育毛剤で補うようにするといいです。薄毛改善効果を得つつ、副作用を減らすことができます。

いまのところミノキシジルではポストフィナステリド症候群のような、服用をやめた後の後遺症の発生は確認されていないようです。ただ副作用のリスクを考慮した場合、長期間飲み続けることは避けた方がいいです。

先にも述べたように、有効に育毛剤を活用していきましょう。

勃起不全が起こらず、効果が高い育毛剤の選び方

このように発毛剤(医薬品)では高い薄毛改善効果はあるものの、勃起不全などの大きな副作用も引き起こします。そのため、育毛剤(医薬部外品)も併用した方がいいです。

ただ、育毛剤といってもその種類は非常に多くあり、「ハゲに効くもの」があれば、「効かないもの」もあります。具体的にどのように薄毛を改善できる育毛剤を見分けるのでしょうか。

薄毛回復に効く育毛剤とは「ジヒドロテストステロン(DHT)」を抑制できる有効成分が含まれているものを指します。ジヒドロテストステロンを抑制する有効成分としては、「オウゴンエキス」「ヒオウギエキス」「イソフラボン(ダイズエキス)」「ノコギリヤシエキス」「キャピキシル」などが挙げられます。

例えば、以下は人気の育毛剤であるチャップアップの構成成分です。

育毛剤は基本的に天然由来成分でできているため、副作用の心配はほとんどありません。育毛剤を頭皮に塗り過ぎたときには「かゆみ」「赤み」「炎症」などの軽度な副作用が起こることはありますが、勃起不全(ED)のような重い副作用は発生しません。

薄毛改善に効く育毛剤を選択し、ハゲを克服していきましょう。

発毛剤を長期間使用し、勃起不全になっているときの対処方法

このように、育毛剤を使用していれば勃起不全が起こらず、薄毛改善効果が得られます。ただ、ハゲ回復への効果が高い発毛剤を長期間使用し続けて、既に勃起不全に陥っている場合があるかもしれません。

勃起不全が発生しているときの対処方法について以下で確認していきます。

ED治療薬を使用する

勃起不全を一時的に回復させるためには、ED治療薬を使用するといいです。ED治療薬として有名な製品にはバイアグラがあります。バイアグラを服用すると、男性の陰部の血流が良くなり、勃起力を向上させることができます。

私自身は、勃起不全がひどかったときに、バイアグラのジェネリック医薬品であるカマグラを使用していました。

以下のような外観です。

中身は1粒が100mgの錠剤タイプであり、1箱に4錠入っています。

勃起能力が低下している状態であっても、カマグラを適量飲めばきちんと勃起するようになります。カマグラは性行為をする1時間ほど前に1錠100mgを飲むことが基本です。ただ、使用推奨量である100mgを飲むと日本人の場合、副作用である「ほてり感」や「動悸」が出る場合があります。

100mgという量は体の大きい欧米人にも勃起改善の効果が表れるための設計値であるため、日本人には効きすぎになるためです。

そこで私の場合は、およそ1錠を包丁やカッターを用いて切断し、1/4~1/2程度(25~50mg)の量を行為の前に飲んでいました。

以下の通りです。

規定量よりも減らすことで、勃起不全の治療効果を得つつ、副作用を起こさないことが可能となります。勃起力の強化の持続時間も飲んでからおよそ4~6時間程度であるため、行為中に勃起不全が起こることは少ないです。

ただ、あくまでED治療薬は対処療法であるため、発毛剤が原因で勃起不全となっているのであれば、発毛剤の使用を徐々に控えていく、育毛剤に切り替えていくべきです。

負荷が高い筋トレを行う

「バランスの取れた食事をとる」「適度な運動・睡眠を行う」といった生活習慣の改善を行うことは当たり前ですが、中でも「負荷の高めの筋トレを行うこと」が勃起不全の回復には効果的です。

負担が高めの筋トレを行うと、体を活発にする男性ホルモン(専門用語ではテストステロン)を多く分泌するようになります。テストステロンの量が増えると男性的な機能の全般が向上するため勃起力も上がるのです。

ここで高負荷の筋トレとは具体的には、およそ10~20回程度その動作を繰り返した際に、筋肉が疲労して動かなくなるような状態のことを指します。

筋トレとは、具体的には「太もも(スクワット)」「背筋」「腹筋」といった代表的なものを行うだけでいいです。特別なマシンを使用する必要はありません。

スクワットでは、太ももとすねの軸が90度となることを意識しつつ、反動をつけずにゆっくり行いましょう。このとき、背筋は伸ばすことを考えながらも、反りすぎないように注意するといいです。

以下の通りです。

私の場合は、通常のスクワットを10~20回行うだけで筋肉が疲労するため、「この負荷でちょうどいい」といえます。

太ももは人のからだの筋肉の中で最も大きい部分であり、ここを鍛えておけば血流促進効果を得られやすいです。そのため、勃起不全の治療だけでなく、本来の目的である薄毛の改善にも効果があります。

勃起不全や薄毛治療に効く筋トレの優先度としてはまず「スクワット」をすべきであり、その次は「背筋」を鍛えるのがおすすめです。勃起力の向上に加え、背筋は頭部にも近いことから頭への血流量を上げられやすいです。結果として、高い育毛効果も期待できるため、背筋の筋トレもおすすめです。

以下のように背筋を行いましょう。

このように、負担が大き目の筋トレを行うことによって勃起不全と薄毛回復を同時に克服していきましょう。

③亜鉛のサプリメントを摂取する

精力を上げるには「亜鉛」「マカ」を摂取するといいといわれており、これは事実です。私の場合は、特に亜鉛を摂取すると勃起力が上がることを実感しています。

以下のようなサプリメントとして、1日1粒の規定量の亜鉛を飲んでいます。

勃起不全に効果があるだけでなく、亜鉛を摂取することによって、先にも述べた抜け毛の原因のジヒドロテストステロン(DHT)の分泌を抑える効果もあります。

亜鉛を摂取し、筋トレと同様にEDも薄毛も並行して回復させていきましょう。

まとめ

ここでは、「育毛剤を頭に塗布することで本当に勃起不全(EDが起こるのか」「勃起不全(ED)などの副作用がほとんどない薄毛改善に効く製品」について解説しました。

勃起不全(ED)が起こるリスクがあるのは、有効成分として「フィナステリド」「ミノキシジル」を含む発毛剤(医薬品)です。育毛剤(医薬部外品)では勃起力の低下は起こりません。

私自身もフィナステリドとミノキシジルのどちらの成分を摂取したとしても薄毛が改善されました。ただ、同時に規定量の摂取では勃起不全(ED)が起こりました。

そのため、ハゲが治るからといって発毛剤だけに安易に頼ることはおすすめできません。「規定量から減らし、一部を育毛剤に置き換える」または「完全に育毛剤に切り替える」といいです。

既に発毛剤の使用によって、勃起不全が起きているケースでは、「ED治療薬を適切に使用する」「負担が強い筋トレを行う」「亜鉛を摂取する」ということを行いましょう。

私自身の経験からもこれらの方法は勃起不全の治療に効果があり、かつ薄毛の回復にもつながるものもあります。

適切なED対策と薄毛治療を行い、勃起不全にならずにハゲを回復させていきましょう。