a0055_000580

最近、あなたはこめかみの髪が薄くなってきたと感じていませんか。パソコンで長時間作業をすることで目の疲れを感じていたら、こめかみが薄くなっているかもしれません。目の疲れからくる眼精疲労は、こめかみの脱毛と関係があります

現代社会においては、目の酷使は避けられないともいえます。パソコンやスマホ、膨大な資料や書籍など、目の疲労の原因になる要素はさまざまあります。本人は自覚していなくても、知らず知らずのうちに目が疲れていることは思いのほか多いのです。

ただ、目の酷使が抜け毛の原因になるかもしれないという事実を知っている人はあまりいません。あなたも毎日のパソコン作業が長時間続くのであれば、そのうち眼精疲労になってしまうことも十分にありえるのです。

その結果、「最近、なんとなくこめかみの髪が薄くなってきたな」なんてことを感じるようになるかもしれません。そのような状況にならないように、日頃から目を酷使しないような心がけが必要になってきます。特に、こめかみの脱毛は他人に病的な印象を与えかねませんので十分な対応が大切です。

ここでは、目の疲れが髪の生育にとってどのような悪い影響を与えるのかについて説明していきます。

目の疲れにはどのような症状があるか

目の疲れには、「眼疲労(疲れ目)」と「眼精疲労」の2種類があります。どちらも同じ意味かと思われがちですが、実は違います。その違いは何かというと、症状の重さです。それぞれの特徴は、次の通りです。

1. 眼疲労の症状

眼疲労は、一時的な軽い症状なので目を休めることや睡眠などですぐに解消します。症状としては、目のかすみや目の奥の痛みなどがあげられます。

2. 眼精疲労の症状

それに対して、眼精疲労は慢性的で症状も重くなります。眼疲労の症状には、ドライアイや肩こり、目の痛み、頭痛などがあげられます。眼精疲労の症状が悪化すると、不眠や吐き気、食欲不振なども引き起こすとわれています。さらに、眼精疲労がさらに悪化することで、ストレスやうつ、不安感といった自律神経系に影響を及ぼすこともあります。

また、眼精疲労が原因でこめかみの血行が悪くなり、その結果こめかみ部の脱毛が引き起こされる場合もあります。

眼精疲労の原因は、「毛様体筋(もうようたいきん)の緊張が関係しているといわれています。毛様体筋とは、眼球の中にあり、ピント合わせの役割をしている筋肉のことです。

目の酷使によって、毛様体筋に負担がかかりすぎて眼精疲労になります。この状態は、自律神経のバランスを崩す原因にもなります。自律神経のバランスが崩れると全身にも不調が起きやすくなります。

このように、眼精疲労は眼疲労とは性質が大きく違うために、眼精疲労を治すには根本的な対策や治療が必要となってきます。

眼精疲労の原因と対策

眼疲労も眼精疲労も、原因は目を使いすぎることです。私たちにとって、目の酷使はよくありません。しかし、毎日の仕事の中でパソコン入力や細かな作業などを長時間に渡って行わなければならない人が多くいるのも事実です。

眼精疲労の原因は多岐にわたりいろいろありますが、目の異常や目を酷使する生活環境からくることがほとんどだといわれています。

眼精疲労の主な原因は、以下の通りです。

1. 目の屈折異常

乱視や近視、遠視などの目の屈折異常が原因で起こる眼精疲労が最も多いといわれています。いずれの場合も、物が適正に見えないために、それを無理に調節して見ようとして、目に負担がかかることが原因です。

2 . パソコンや細かな仕事の長時間作業

パソコンや手先の細やかな仕事を長く続けることが毎日続くことで、目の水晶体にある毛様体筋を酷使する場合があります。何かを近くで見続けるということは、ピントを合わせ続けているということになり、毛様体筋が疲弊してしまいます。

さらに、最近ではスマートフォンの急速な普及によって、仕事で目を疲れがちのところにスマートフォンの使用が更なる目の疲れにつながっています。スマートフォンは、目から約30cm以内で使うことが多いので、目のピント機能にとっては休むことがなく、目は大変疲れやすくなってしまいます。

パソコンやスマートフォンによる眼精疲労は、「VDT症候群」の1つといわれており急速に増えています。VDT症候群とは、パソコンのディスプレイを長時間使用し続けたことにより起こる病気のことです。

3. 加齢

加齢により毛様体筋は衰えます。すると、物がかすんだり、ぼやけてしまったりして見えにくくなりますが、その状態で無理に見ようとすると目は疲れてしまいます。このような症状が眼精疲労の原因になります。

4. 近視や乱視、眼鏡が合わない

作った眼鏡が合わないことが知らず知らずのうちに目の疲れにつながり、眼精疲労となってしまいます。このことは、頻度としては少ないとはいえ実際に起こることです。

4. 病気からくる眼精疲労

ドライアイ、緑内障、白内障、斜視などの病気が眼精疲労の原因となります。

眼精疲労が抜け毛を招く

最近の研究で、眼精疲労が薄毛につながっているの可能性があることが判明しました。

眼精疲労が起きている時には、目や肩、首そして頭皮でも血行不良が起きてします。肩や首などの頭に近い部位においての血行不良は、頭皮の血行不足と栄養不足につながりやすくなります。そして、頭皮へ育毛効果がある栄養が十分に行きわたらなくなると、抜け毛が増えます。

また、目の疲労を回復させるために体はビタミンB群やL-システインといった栄養が必要になりますが、これらの栄養素は髪の毛の成長にとっても必要な栄養素です。しかし、眼精疲労になるとビタミンB群やL-システインがに目の修復に多く使われて、髪の毛の成長には使われなくなってしまうのです

さらに、私たちが目を使う時には目の周りの筋肉を利用していますが、目の酷使が目の周りの筋肉のコリを生みます。その結果、目の周りの血流が悪化してしまいます。このような状態におちいると、こめかみ部は栄養不足や血行不良となり、薄毛になる確率が高くなります。

実際に、身の回りを見渡したとき、何人かはこめかみ部が薄くなっている人がいるのではないでしょうか。このような人たちは、眼鏡をかけていることが多いです。眼鏡は、柄の部分が常にこめかみ部を圧迫しているために頭が挟まれて、こめかみ部が血行不良になりやすいといえます。

眼精疲労を改善する方法とは

眼精疲労を改善するには、いくつかの方法があります。目を酷使している場合や、眼鏡やコンタクトレンズが合わない場合などがあるので、それぞれの状況にあった適切な対処が必要です。

眼精疲労改善は、以下の通りです。

1. 目を休める

パソコン作業をする場合などでは、長時間続けて作業を行わないようにします。1時間に約10分程度の休憩をとります。休憩時に、できれば遠くを眺めて毛様体筋の緊張をほぐすようにします。

2. 目の周りのマッサージをする

目の周りには、目の疲れを和らげるツボがあります。ツボをマッサージすることで、血行を改善して目の疲れをとる効果があります。

特に「睛明(セイメイ)」と呼ばれるツボを押すことは大変効果的です。このツボは、目と目の間にあり、ちょうど眼鏡のパッドがあたる場所にあります。親指と人差し指でつまむように、10秒ほど押します。

その他にも、「魚腰(ぎょよう)」、絲竹空(しちくくう)」、太陽(たいよう)」と呼ばれるツボが目の周りをとり囲んでいます。それぞれ全部の正確な位置を覚えるのは大変なので、目の周りを一周する感じでマッサージするようにします。目の周りの下の部分は人差し指で、上の部分は親指でゆっくり圧します。

10分間の休憩時に、このマッサージを行うことで疲れが和らぎスッキリします。

3. 目を温める・冷やす

この方法は、眼科医も推奨する方法です。目の周りを温めると血行が改善し、毛様体筋の緊張をほぐすことができます。 ただ、目に痛みのある時や充血している場合は温めずに、目の周りを冷やしたほうが効果的です。

温める場合は、電子レンジや熱湯で蒸しタオルを作り、5分間ほど目の上のせて温めます。冷やす場合は、冷蔵庫で冷たいタオルをあらかじめ用意しておいてから同じく5分間ほど目を冷やします。

ただ眼精疲労がつらい場合は、温めるか冷やすかは自分で判断せずに、眼科医のアドバイスに従った方がいいでしょう。

4. 作業場の環境整備

仕事をする場所を、目が疲れにくい環境にすることも大切です。特に、パソコン入力の場合は、画面から目に悪いブルーライトが常に出ていますので注意が必要です。ブルーライトに目が長時間さらされると、VDT症候群と呼ばれる目や身体や心に影響のでる病気になりやすいのです。

VDT症候群にならないためにも、ブルーライト対策は必須です。方法としては、2つあります。

・ブルーライトカットの画面保護フィルムを張る

ブルーライトカットフィルムは家電量販店で売っています。長時間作業をすることが多い場合は、2枚重ねることで効果が増します。

・パソコン用メガネを使用する

ブルーライトカット効果のあるパソコン用メガネを利用することも効果的です。

私自身の場合は、毎日8時間以上はパソコン作業をしますので、フィルムとメガネの両方を使用しています。これにより、目の疲れが大幅に減ったことで、この方法の効果のほどを実感しています。

5. 眼鏡やコンタクトレンズを使用している場合は、再調整をしてみる

眼鏡やコンタクトレンズは、定期的な検査が必要です。以前に作った眼鏡が合わなくなり目の疲れが起こることは、実際にあることです

6. ビタミン12が含まれている目薬をさす

疲れ目にはビタミンが効果的なので、ビタミンB12が含まれている目薬を時々使用するようにします。

7. シャンプー時にこめかみ付近をマッサージする 

頭皮のツボの中で、「角孫(かくそん)」というツボが耳上の部分にります。この角孫をマッサージすることは、頭皮の緊張緩和と血行促進に役立ちます。これにより、眼精疲労改善と育毛効果の両方の効果が望めます。

栄養素「メオチニン」を摂取してL-システインを体内で生成する

前述の通り、L-システインが眼精疲労によって減少すると、髪の毛が育ちにくくなります。しかし、実はL-システインは体内でも生成できる成分です。その際に必要となってくる栄養素が「メオニチン」です。

メチオニンを食品から摂取すれば、そのメチオニンによってL-システインを生成することが可能になるのです。成人男性のメチオニンの一日摂取量の目安は、体重1kg当たり約13mgといわれています。

メオニチンを多く含む食品は、以下の通りです。

鶏肉、牛肉、羊肉、マグロ、カツオ、海苔、牛乳、チーズ、納豆、豆腐、ナッツです。

特にメチオニンを多く含むのは、肉類や魚介類、乳製品、大豆製品なので、これらの食品を積極的に摂取することです。

目を酷使したり合わないメガネを使用したりすることは、眼精疲労につながります。その結果、こめかみ部の脱毛が引き起こされてしまいます。そのような状況を招かないように、目を過度に疲れさせないことと、L-システインが不足しないバランスの良い食事をとるようにしていきましょう。