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私たちの身体を老化させ、薄毛を進行させる物質に「活性酸素」があります。あなたも、活性酸素という言葉は、一度は聞いたことがあるでしょう。

活性酸素には、体内に侵入したウイルスや細菌を撃退するといった大切な役割があります。活性酸素があることで、私たちの身体は守られているのです。

しかし、活性酸素が体内で必要以上に増えてしまうと、正常な細胞まで傷つけてしまうことも分かっています。また、増えすぎた活性酸素が細胞を酸化(サビ)させてしまうことで、老化を早めてしまいます。その結果、活性酸素が頭皮の毛母細胞の活動も低下さてしまうことになり、髪の毛が力強く育ちにくくなるのです。

つまり、活性酸素が身体の酸化(サビ)の原因となり身体の細胞の老化を早めることで、私たちの健康が損なわれたり、シミやシワが増えたり、髪が抜けたりするわけです。このように、活性酸素が体内で増えすぎることは結果的に薄毛にもつながってしまうのです

また、体内の活性酸素の発生をできる限り抑えて身体の酸化を防ぐことは、健康効果だけでなくアンチエイジング効果も期待できます。

あなたがいつまでも若々しい細胞を維持して、身体も髪の毛も健康でいたければ、体内で活性酸素を過度に発生させない生活習慣を送らなければなりません。

そのためにも、どのような行動によって活性酸素が増加するのか、そして日々の生活の中でどのような生活習慣が活性酸素の発生を減らせることができるのかを知っておくことは大切です。

ここでは、活性酸素の基本的な知識と効果的な対応策を説明していきます。

活性酸素の基礎知識

私たちは呼吸をすることで、1日500リットル以上の酸素を体内にとり込んでいます。そして、体内にとり込んだ酸素を使って食事から得た栄養素を燃やして、生命エネルギーとしています。

しかし、問題なのは体内にとり入れた酸素の約2%が活性酸素にかわってしまうことです。実は、活性酸素には酸素よりもはるかに強い酸化力があります。要は、酸素より活性酸素のほうが体内の細胞をサビさせて、老化させてしまいやすいということです。

人間の身体は活性酸素が体内に発生すると、身体にとってよくない働きをする活性酸素を本能的に封じ込めようとします。しかし、加齢とともにその働きが弱まりその結果として、さまざまな老化現象が現れてくるのです。

一般的には、30代後半から40代前半から徐々に老化が始まりますが、これは体内に活性酸素が少しずつ溜まり始めている現象の表れともいえます。

また活性酸素が引き起こすといわれている恐ろしい現象に、細胞核の遺伝子の損傷があげられます。活性酸素によって、遺伝子が傷つけられると、細胞自体が変質したり死滅したりします。このことにより、ガンや脳卒中、心臓疾患などを引き起こします。活性酸素が日本人の3大死因の原因にもなっているのです

このように、活性酸素が原因で老化や病気が進行するメカニズムが判明したことで、活性酸素を除去することの大切さが叫ばれるようになりました。

活性酸素が育毛にも悪い理由とは

先ほど述べた通り、活性酸素が身体の細胞に悪い影響を及ぼすことで、老化や病気が進むことはわかりました。そして、当然ながら身体に現われる老化現象は薄毛につながりやすくなります。

老化現象は身体のいたるところに現われますので、頭皮にも現れます。髪の土台となる頭皮に老化現象が現れると、まず頭皮が硬くなったりブヨブヨしたりし始めます。このような現象が頭皮に見られるようになると、育毛に大切な髪の毛を作る栄養素が血液を通して毛根に届きにくくなります。

そして、育毛効果のある栄養素が頭皮に十分に行き届かなくなることで、毛母細胞の活動も徐々に弱まっていきます。その結果、太くて丈夫な髪の毛が育ちにくくなり、抜け毛が増えたり髪の毛が細くなったりするのです。

活性酸素は、頭皮だけではなく顔の皮膚のトラブルにもつながります。頭皮と顔は一枚の皮膚でつながっていますので、頭皮によくないことは顔の皮膚にもよくありません。顔にタルミやシワが増えてきたなと感じたら、頭皮も同じような現象が起きていると思って間違いありません。

なぜ体内に活性酸素が発生しやすくなるのか

以上のように、活性酸素が体内に過剰に発生しやすくなると健康と美容にとっていいことは何一つありません。

それでは、実際にどのような行動が体内に活性酸素を余計に発生させてしまうのでしょうか。先ほどの説明で、呼吸によって体内にとり入れた酸素の約2%が、活性酸素にかわってしまうことはわかりました。しかし、生活習慣によっては呼吸による2%以上の活性酸素を体内に発生させてしまいます。

以下に、呼吸以外に生活習慣によって活性酸素を作り出す要素を記します。

1. 喫煙

2. 過度の飲酒

3. 過度のストレス

4. インスタント食品やジャンクフード

5. トランス脂肪酸の過剰摂取

6. 過度の紫外線

7. 運動不足

現実には、この他にも食品添加物、大気汚染や電磁波など、なかなか自分の意思だけでは活性酸素の発生を抑えることが難しい要素もあります。しかし以上7つの要素は、自分意志によってコントロールできることばかりです。ぜひ参考にしてみてください。

活性酸素を除去する方法

今まで活性酸素の説明をしてきましたが、実は活性酸素は以下の4つに分けられます。

1. スーパーオキシド

2. ヒドロオキヒラジカル

3. 過酸化水素

4. 一重項酸素

この中でも、スーパーオキシドは強烈な酸化力をもっていることで知られています。しかも、大量に体内で発生しやすいという特徴もありますので、このスーパーオキシドをいかに抑えることができるかが私たちの健康維持にとって大変重要なのです。

抗酸化物質は活性酸素除去に効果的である

活性酸素を除去するには、体内で活性酸素の発生を抑えたり除去してくれたりする働きのある「抗酸化物質」を多く含んだ食品を積極的に摂ることです。

抗酸化物質が豊富な成分は以下の通りです。

1. ビタミンC:柑橘類、ブロッコリー、いちご

2. ビタミンE:オリーブオイル、ナッツ類

3. βカロテン:緑黄色野菜、ニンジン、トマト

4. ポリフェノール:赤ワイン、ブルーベリー、カカオ

このように、野菜や果物には多くの抗酸化物質が含まれていますので、普段の食事に多めに摂りいれましょう。

活性酸素除去にはSOD酵素が効果的である

抗酸化物質が多く含まれた食事を心がけることは、活性酸素除去に効果があると説明しました。ただ、食事だけではなかなか増えすぎてしまった活性酸素を取り除くことが難しいことも事実です。

こうした中、活性酸素の中でも特に身体を酸化させる力が強い前述のスーパーオキシドを、効果的に除去してくれる物質が「SOD酵素」であることが判明しました。

このSOD酵素は、もともと人間の体内に存在している酵素でもあり、体の細胞が酸化するのを抑えてくれる働きをもっています。SOD酵素のSODは、「活性酸素を除去する酵素」という意味の英語である「スーパーオキシドディスムターゼ」の頭文字からきています。

ただ残念なことに、SOD酵素は食品に多く含まれていません。普段の食事から十分に摂取することが難しいのです。ですが、青汁にはSOD酵素が豊富に含まれていますので、毎日コップ1杯の青汁を摂ることで十分に補うことができます。青汁を、毎日の食生活に取り入れていくといいでしょう。

活性酸素は、私たちが呼吸をすることで必然的に発生します。そして、私たちの身体を細菌などから守るためにも必要であることも事実です。しかし、活性酸素が体内で増えすぎることで身体の酸化が進むと、健康を損ねたり老化が早まったりすることにつながります。

細胞を若く保つためにも、日頃から抗酸化物質を多く含む野菜や果物を積極的に摂りましょう。さらに、青汁を毎日1杯飲むことで健康な身体と髪を維持していきましょう。