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あなたは、漁村にはハゲが少ないことを知っていましたか?実は、あまり知られていませんが、漁師にはハゲが少ないという事実があります。私の千葉県の漁港出身の友人も、同じようなことをいっていました。

漁師は大変な仕事です。ある有名な演歌歌手は、「漁師が一番大変な仕事だ」といっているくらいです。漁師は常に危険と隣り合わせの仕事です。そのストレスは、本人にとっても家族にとっても相当なものでしょう。また、漁師は髪の生育にとって良くない紫外線も、私たちより多く浴びています。

このように漁師の方々は仕事柄、精神的にも環境的にも髪の生育にとっては、決して良いとはいえない過酷な環境に置かれていても、ハゲの割合が少ないといわれています。

その理由は、何なのでしょうか。考えられる理由はいくつかあると思います。その中で一番の理由としていわれていることが、「漁師は魚を中心に多くの魚介類を毎日食べているからではないか」ということです。

このようにハゲ率が低いといわれている漁師の食生活の中には、私たちの薄毛改善のヒントがあるかもしれません。ここでは、漁師の食生活からその秘密を探っていきたいと思います。

ある漁港の話

千葉県にある、ある漁港の話です。この漁港は、日本有数の水揚げ量を誇る漁港です。イワシの水揚げ量が日本一になったこともあるそうです。

当然ながら、この港ではイワシ料理の飲食店が数多く存在します。私の友人がその港の隣町出身だったこともあり、この港には私も友人と何度か訪れたことがあります。そのとき、友人に連れて行ってもらった魚料理の店では、イワシ料理を始め、かなりの種類の新鮮な魚料理があって、大変印象深かった記憶があります。

山に囲まれた盆地で育った私は、「この港の住民は毎日新鮮な魚料理を食べられて羨ましいな」と思ったくらいです。

友人との会話の中で、漁師の生活の話になったときに、その友人が「この港の住人には、あんまりハゲがいないんだよね」みたいなことをいっていました。そのとき私は、「ああ、そうなのか」くらいにしか思わなかったのですが、その言葉が頭の片隅に残っていたのです。

イワシに含まれる成分の驚くべき育毛効果とは

その港では、住人の方々がさまざまな魚料理を毎日食べているようです。イワシ料理もよく食べられるようですが、実はイワシには素晴らしい健康効果や育毛効果が期待できるのです。

友人がいっていた、「この港の住人には、あんまりハゲがいないんだよね」の理由は、イワシに含まれるいくつかの成分が髪の生育にとって大切な働きをしていることが考えられます。

イワシに含まれる育毛成分は、以下の通りです。

メチオニン

髪の毛の材料は、システィンという物質です。このシスティンの原料にとなるのが、メチオニンです。メチオニンはイワシに含まれています。

亜鉛

亜鉛は抜け毛を引き起こすホルモンといわれる、ジヒドロテストステロンの発生を抑えます。

リノレン酸系脂肪酸(DHA・EPA)

育毛には血流がスムーズであることが、不可欠です。髪の毛の成長にとって欠かせない栄養素は、血液によって頭皮に運ばれるからです。DHAやEPAには、血液サラサラ効果があります。

コエンザイム

コエンザイムにも、血液サラサラ効果があります。また、コエンザイムには抗酸化作用(身体のサビ化を防ぐ)効果があり、アンチエイジング効果があります。

核酸

核酸は、新しい細胞を作り出すためにはなくてはならない栄養素です。核酸がなければ、新しい髪の毛は育ちにくくなります。

カルシウム・マグネシウム(必須アミノ酸)

カルシウムが不足すると、抜け毛が増えます。実は、カルシウムは育毛に大切な栄養素なのです。マグネシウムも、同じく育毛に必須の栄養素です。

アスタキサンチン(鮭に多く含まれる)

アスタキサンチンは、イワシより赤鮭に多く含まれます。アスタキサンチンは、LDLコレステロールの酸化防止に効果があります。

以上のように、育毛効果にとって必要な栄養素が豊富に含まれる魚が、イワシです。それぞれの魚にも、素晴らしい多くの栄養素が含まれていますが、その中でも、育毛にとってはイワシが相性抜群といえるのです。

魚介類に含まれるタウリンの育毛効果とは

人間の体内には、身体の細胞の成長や修復に関わっているさまざまな成長因子というものがあります。その中に、IGF-1(インスリン様成長因子)というものがあります。この「IGF-1」は髪の毛の成長にとって大切な成長因子です

タウリンには、このIGF-1を増加させる働きがあり、育毛に大変有効となります。そして、タウリンはイカやタコ、貝類に多く含まれています。

このように、魚貝類には育毛効果が望める栄養素が数多く含まれているのです。この育毛にとって栄養豊富な魚貝類を、毎日食べている漁師の皆さんや、漁港に住む方々にハゲが少ないという事実は、以上のことが理由だと考えられます。

魚を選ぶときの注意点

素晴らしい健康効果や育毛効果を私たちにもたらしてくれる魚貝類ですが、食べるときに注意すべきことがあります。

それは、マグロなどの大型魚を食べ過ぎないということです

理由としては、マグロやメカジキ、キンメダイなどの食物連鎖の上位にいる大型魚は、さまざまな魚を食べてきた結果、それらの魚に含まれる重金属が最終的に蓄積されやすいからです。重金属が人間の体内に蓄積すると、さまざまな健康被害が起きやすくなるので注意が必要です。

日本生活協同組合連合会によれば、これらの大型魚の摂取は週2回位に抑え、イワシやサンマ、サバを多く摂ることを勧めています。イワシやサンマ、サバ、その他の貝類は、摂取を控える必要はありません

魚を常食としてきた漁師に、ハゲが少ないという事実は見逃せません。魚に含まれる育毛効果の高い栄養素を摂ってきたことによると考えられます。特に、イワシやサンマ、サバなどの日頃簡単に手に入る魚貝類は、育毛効果だけでなく血流を良くするなどの健康効果も望めます。

薄毛改善のためには、魚貝類を毎日の食事に摂りいれて、さらに育毛効果が高まるバランスの良い食事を目指していきましょう。