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薄毛の原因にあげられるものとして、血行不順があります。ストレッチという簡単な柔軟体操は、全身の血行促進を促す効果があることがよく知られています。毎日の生活にストレッチを取り入れることで、全身の血液の流れが改善されて、血行がよくなり血液が身体の隅々まで行きわたるようになります。

このことが、薄毛改善にも効果があるのです。血液を通して栄養は全身に運ばれますが、ストレッチによって血行がよくなったことで、育毛に必要な栄養も頭皮全体にも十分に行きわたることになるからです

また、ストレッチによって身体の代謝がよくなり、ダイエット効果や疲労回復などの効果も望めます。そして、ストレッチによる健康効果はこの他にもいくつか挙げられます。

ここでは、ストレッチが私たちにとってどのような健康効果をもたらし、同時に身体の柔軟体操が育毛にいかに効果的なのかを説明していきます。

ストレッチが身体にもたらす健康効果

私たちは日常生活の活動や長時間の立ち仕事、またはスポーツなどの運動により筋肉の中に疲労の原因となる「乳酸」が蓄積されていきます。また、座りっぱなしのデスクワークや、仕事の中での単純作業などでも少しずつ乳酸が身体の中にたまります。

このとき、疲労の原因物質である乳酸を定期的に体外に排出しないと、なかなか疲労が身体から抜けない状態が続くことになります。

このような状態にあるとき、本人が自覚しなくても身体は血行不良になっている場合がよくあります。そして、血行不良はつらい肩こりの原因にもなります。実は、この頑固な肩こりが肩から頭皮への血行を悪くして、その結果として髪の成長に不可欠な栄養が頭皮に十分に届かなくなってしまうことはよくあります。

このとき全身(特に肩回り、首周辺)の適度なストレッチを毎日実践することで、肩周辺の血行が改善されたり頑固な肩こりが緩和されたりします。

ストレッチは誰にでも簡単に実践できる体操であり、さまざまな健康効果をもたらしてくれます

ストレッチの健康効果

ストレッチの健康効果として、以下のことが挙げられます。

1. 血流改善効果:筋肉を伸縮することで血流が増え、身体全体の血の巡りがよくなる

2. 筋肉の緊張をほぐし、疲労物質を取り除く:ストレッチをすることによって筋肉疲労の回復効果と疲労物質である乳酸の排出効果を期待できる

3. ダイエット効果:ストレッチ中は基礎代謝が上がり、身体全体のカロリー消費につながる

4. けが防止、腰痛防止:筋肉の柔軟性を高めることで、腰痛や筋肉のケガ防止につながる

5. アンチエイジング効果:筋肉の老化を抑えることで、肉体や精神を若く保つ

また、スポーツの世界において運動前・運動後にストレッチを行うことは常識となっています。ストレッチを練習前後に行うことで筋肉や筋の柔軟性が増し、関節の可動域が広がります。また筋力のスピードが上がったり、疲労軽減に効果があったりすることが分かっています。

薄毛に効果のあるストレッチ方法

薄毛に効果のあるストレッチは、おもに肩回りと首回りのストレッチです。この方法は、私が整体師に教えてもらった方法で、毎日続けると効果を感じることができます。

以下に、やり方を説明します。

肩回りのストレッチのやり方

・肩をすぼめるようにして、できる限り肩を上にあげる

・このとき、背中は真っ直ぐにする

・両肩を両耳につける感じで肩を上げる

・そのまま、5秒間止める

・5秒後にストンと落とす

この動きを5回繰り返します。これは、どこでもできますので一日数回行ってください。

首のストレッチのやり方

・背中を真っ直ぐにした状態にする

・左にゆっくり倒す

・そのまま、首のわきの筋肉が伸びているのを感じたまま5秒間倒す

・同じ動きを、右、前、後ろと順番に行う

この動きを3セット行います。

以上の肩と首のストレッチを行っても、一回あたり約2分しかかかりません。毎日実践することで、コリがやわらぐのを感じることができます。ぜひ、試してください。

身体全体のストレッチ

日本独自の柔軟体操で、「真向法:まっこうほう」と呼ばれるのがあります。この真向法は創始者・長井津氏によって確立された体操です。真向法は、4つのシンプルなストレッチを行う柔軟体操で、1回あたり3分しかかかりません。

真向法はシンプルな柔軟体操ですが、血液循環や腰痛などに非常に効果があります。ただ、やり方を間違えずに、正確に行うことが大切です。もし、実践する場合はしっかりとやり方を学んでから行いましょう。

真向法のやり方を簡単に説明すると、次ようになります。

1. 第一体操:床に座り両足を曲げて、両足のうら側を合わせた状態で両足首を身体に近づけて、そのまま上半身をゆっくりと前に倒す

2.第二体操: 床に座り両足をそろえて、ひざの部分を曲げずに上半身をゆっくりと前に倒す

3. 第三体操:床に座り両足を広げて、ひざの部分を曲げずに上半身をゆっくりと前に倒す

4. 第四体操:正座して、そのまま上半身を後ろに倒す

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出典:真向法協会

息を吐きながら、各10回づつ行います。これらを行っても3分くらいです。

ストレッチを実践した効果

私自身は、これらのストレッチを実践して30年になります。しかし、実際は毎日を行っておりません。それでも、この真向法を実践してからは、以前は毎年起きていたギックリ腰が全くなくなりました。あれだけ頻繁に起きていた腰のトラブルとは無縁になったのです。また、全身の血行もよくなり肩や首のコリもありません。

毎日行うことはできなくても、できる限り続けることで血行がよくなり、身体の柔軟性が増すことは間違いありません。

ストレッチを行ってもコリが取れない理由

ただ、首や肩のコリがどうしても取れない場合は、一度頚椎のズレを疑ったほうがいいかもしれません。頚椎に軽いズレがあると、どんなにストレッチを行っても首や肩のコリは取れません。

整体師がいうには、毎日の生活の中で首の頚椎や背骨が軽くズレてしまうことはよくあるそうです。しかし、多くの人はそのことに気づかずに単なるコリだと思ってしまうのだそうです。その状態を放置してしまうことで、慢性肩こりや慢性腰痛に長期間苦しめられるようになります。

私自身の経験では、首の頚椎のズレによるひどい首の痛みは、シャンプー時の頭皮マッサージの妨げになります。要は、首の付け根が痛くてしっかりとマッサージできないのです。育毛のためにマッサージを行いたくても、痛みのために実施できなくては意味がありません。

どうしても肩や首のつらいコリが取れない場合は、一度整体師を受診してみましょう。もし頚椎にズレがあれば、一流の整体師は確実にそのズレを見抜き、その場で矯正します。これにより、長期間苦しめられていた肩や首のコリが一瞬で解消されます。

まさに、今までの苦しみがうそのように消えてしまうのです。

同じように、ひどいギックリ腰も一流の整体師にかかれば、矯正により背骨のズレが戻り、診療後は歩いて自宅に帰ることができるようになります。椎間板ヘルニアの手術を受けることもなくて済むのです。

このように、私自身も頚椎や背骨のズレを整体師に何度も助けられました。ただ、ストレッチを実践すると脊椎や頚椎のズレは起きにくくなるのも事実です。専門家に診てもらうのに追加して、日々のストレッチを欠かさず行うようにするのです。

私自身も、20代に整形病院でレントゲン検査の結果椎間板ヘルニアと診断されましたが、整体師の治療と数年のストレッチ実践により椎間板ヘルニアが完治できました。薄毛の治療だけでなく、ストレッチをすることで他の健康効果も得られるのです。

これまでの説明の通り、首や肩のストレッチをできる限り実践することで、頭皮への血液循環を妨げる肩や首のコリを防ぐことができます。そうなることで、髪の成長に不可欠な栄養が頭皮にも十分に行きわたりやすくなります。

また、ストレッチ効果によって全身の血行がよくなることで、身体の代謝がよくなり疲労回復効果やダイエット効果も望めます。さらには、腰痛対策にもなります。

ストレッチを毎日の生活に取りいれて、健康な髪と身体を手に入れましょう。育毛対策というのは、健康対策にもつながるのです。