あなたは、虫歯とハゲには関係があることを知っていますか?もし、あなたが薄毛に悩み、もし銀歯もあるようなら歯医者で銀歯の状態を一度チェックしてもらったほうがいいかもしれません。なぜなら、あなたの脱毛の原因がその銀歯にあるかもしれないからです。

銀歯がハゲの原因になることがわかったのは最近です。それは、ある若い女性の症状がきっかけでした。その女性は、ある日を境に大量に髪の毛が抜けるようになりました。医師の診断結果は円形脱毛症でした。その女性は過去にも円形脱毛症になったことがあったために、「またか!」と思ったそうです。

その後、円形脱毛症の治療を行いましたが脱毛の症状は一向に改善しません。そして、約3ヶ月後にはほとんどの髪の毛が抜け落ちてしまったそうです。女性はあまりのショックから、引きこもりになってしまいました。

そんな時、他の皮膚科の医師による診断で判明したのが「金属アレルギーによる脱毛症」でした。彼女の場合は、身に着けていた金属から金属イオンが溶け出して、それが体内に侵入したことで脱毛が引き起こされていたのです。

金属アレルギーによる脱毛症は、貴金属ばかりが原因ではありません。実は、金属アレルギーによる脱毛症は多くの場合「銀歯」が原因であることがわかったのです。口の中に長期間にわたって金属が留まっていることで、常に金属が溶け出して口内から体内に流れ込みます。その結果、アレルギーが引き起こされて脱毛が進んでいたのです。

これにより、金属アレルギーが脱毛を引き起こすことが医学的にも確認されました。現在では、銀歯を初めとするさまざまな金属が身体にアレルギーをもたらすこともわかっています。

ここでは、金属アレルギーによる脱毛症はどのように発症するのか、そしてその防止策にはどのような方法があるのかについて説明していきます。

金属と脱毛には関係があった

金属アレルギーがあると髪の毛の成長を邪魔してしまう作用が働くことが専門家からの報告で指摘されています。

先述の女性のように、原因がわからない脱毛症に悩まされている患者を詳しく調べてみたところ、共通するある事実が判明しました。それは、これらの患者は子供の頃に虫歯の治療を受けた際に「ニッケル」製の銀歯が装着されていました。

その結果、次の仮説が立てられました。

虫歯治療に使われた銀歯が、唾液に触れることで少しづつ溶け出してしまい、それを毎日体内に吸収してしまうことで金属アレルギー反応が起きる。その結果、脱毛が引き起こされてしまう。」といった内容でした。

銀歯には長い耐用年数があって、一説には7~8年といわれています。しかし、それ以上もつ場合もあり、中には20年の耐久性がある場合も確認されています。

その後調査を続けた結果、子供の頃に銀歯が施術されたことが、10年以上経過したときに金属アレルギーの反応が起きて脱毛が引き起こされていたとが判明したのです。

金属アレルギーで脱毛が発症する経緯

なぜ金属アレルギーが髪を抜けさせてしまうのかについては、「皮膚医学会」によって科学的に証明されています。

脱毛が進行する経緯は、以下の通りです。

1. 金属から金属イオンが溶け出す

歯の治療の際に、口内に装着された金属から金属イオンが発生して体内に吸収されます。この状況が長年続くことで、体内に金属イオンが蓄積されます。

2. 金属が毛根のケラチンと結合する

金属イオンは、体内タンパク質と結合しやすい特性を持っています。毛根には、髪の毛の成長に関わる物質である「ケラチン」があります。ケラチンはタンパク質であることから、金属イオンと結合しやすくなります。

3. 金属イオンが許容量を超えてしまうと免疫細胞が反応する

体内に吸収された金属イオンが許容量を超えると、金属アレルギーが発症します。すると、ケラチンと金属イオンが結合した物質を異物とみなして免疫細胞が攻撃を開始します。

4. 免疫細胞がケラチンを破壊して発毛機能を止める

免疫細胞が毛根のケラチンを攻撃することで、発毛に関わるタンパク質を破壊してしまうと、毛根の発毛活動は停止してしまいます。

ニッケルが抜け毛を引き起こす

歯の治療に使われる金属の素材に「ニッケル」があります。歯科に使われる主な金属は、金、ニッケル、銀、銅、白金、パラジウム、チタン、コバルト、ステンレス、クロム、アルミなどです。これらの金属の中でも、特にニッケルは金属アレルギーを引き起こしやすい金属だといわれています

金属アレルギーでハゲる人は、30~40代に多いという結果が出ています。その理由として、この年代の人たちが子供の頃には、歯の治療には基本的にニッケルが使用されていたからだと考えられています。

ニッケルが10年以上にわたり体内に吸収されたことが、30~40代世代のハゲの1つの原因だったのです。

金属アレルギーはどのような病気を引き起こすのか

金属アレルギーが引き起こす病気は、脱毛症だけではありません。金属が体内に蓄積することで、さまざまな病気が発症することがわかっています。

特に、歯科用金属アレルギーが引き起こすとされる病気は次の通りです。

1. 脱毛

2.じんましん

3. アトピー性皮膚炎

4. 湿疹

5. 紅斑

6. 痒疹

7. 肉芽腫性口唇炎

これらの他にも、金属アレルギーが原因ではないかと思われる症状はいくつかあります。多くの場合は、皮膚疾患として表れます。

金属アレルギーを疑われる兆候を確認する

金属に対するアレルギー反応は人によってさまざまです。短い期間と低い濃度でも発症する人もいれば、なかなか反応しにくい人もいます。金属アレルギーが発症するまでの期間は、人によって違うのです。

歯の治療に使われる金属によって、口内に何らかの異常が出る場合があります。以下の症状が表れたときは、金属アレルギーの症状の可能性があります。

1. 口の粘膜が荒れる

2. 舌にまだら模様が見られる

3. 舌に白い苔のようなものが見られる

4. 味がわからなくなる

このような症状が出てくると、料理人などの敏感な味覚を必要とする職業の人には大変な障害となってしまいます。そのような職業についている場合は、「仕事に支障がでる」といった深刻なことになりかけないので注意が必要です。

また、これらの症状は口内金属だけでなく、時計やネックレスなどの貴金属によっても引き起こされる場合があります。口内金属がない場合は、普段身に着けている金属製品が原因となることもあります。

金属アレルギーをチェックする方法がある

以上のように、金属アレルギーが健康に及ぼす影響は、私たちが考えているよりも深刻です。あなたが、口内に金属の詰め物をしていたり、常時貴金属を身に着けていたりするようでしたら、一度金属アレルギーテストを受けてみるのもいいかもしれません。

金属アレルギーテストを、「パッチテスト」と呼んだりします。このテストは、皮膚科で受けることができます。パッチテストを受けることで、自分がどの金属に反応しやすいかが確認できます。

もしあなたが、パッチテストの結果ニッケルに反応しやすい体質であることが判明したならば、口内の詰め物にニッケルが使われているかを確認するようにします。ニッケルが使われていたならば、脱毛の原因になっている可能性があります。

自分に金属アレルギーらしい症状があって、最近抜け毛も増えてきたなと感じるようであれば、一度医師に相談してみましょう。

金属アレルギーの症状が確認されたら詰め物を交換する

もしパッチテストの結果、口内金属のアレルギー症状が確認された場合は、金属の詰め物を「セラミック」の詰め物に交換するようにします。セラミックとは、白色の陶器の事です。金属の詰め物は歯医者で簡単にセラミック製の詰め物に交換することができます。

セラミックの詰め物であれば、金属アレルギーの恐れはないので、詰め物が原因でハゲるということは一切なくなります。

耐久性については、金属製が経年劣化により5~7年であるのに対して、セラミック製は経年劣化が起きにくいので長期間に渡り使用できます。また、金属製は劣化により虫歯の再生リスクである「2次カリエス」が起きやすいといわれていますが、セラミック製の場合は劣化がないので2次カリエスのリスクも低くなります。

さらに、詰め物をセラミックに交換すると口を開けたときの見栄えも良くなります。口を開けたときの見栄えに気をつけている人はあまり多くはありませんが、実は口内は思っている以上に他人の目にさらされています。

接客業やサービス業についている人は、口内が銀歯だらけだと、お客さんにもあまりいい感じは与えません。あなたも、そのようなことを感じたことは、一度か二度はあるのではないでしょうか。その点、セラミック製だと口内が全て白くなるので審美的にも良くなります。

セラミックの詰め物に交換する際のデメリット

このように、歯の詰め物をセラミック製に交換することには、健康的にも見栄え的にも大きなメリットがありますが、デメリットもあります。それは、費用が高額になるということです。

歯に詰め物にニッケルなどを使用して治療する際は、保険が適用されますので自己負担の割合は3割負担で済みます。しかし、セラミック使用は保険外での治療になるので、費用が全額自己負担となってしまいます。

金属の詰め物を使用した場合の費用が数千円であるのに対して、セラミックを使用した場合は治療範囲にもよりますが3万円~15万円位にもなってしまいます。思いがけない出費になってしまうので、事前に料金の確認をすることが大切です。

詰め物を交換するだけで脱毛は止まる

もしも金属アレルギーで髪が失われても、ニッケルなどの金属製の詰め物を取り除いてやることで、髪の毛が再生することは医学的発表でも数多く報告されています

脱毛の原因がこれといって思い当たらない場合や、突然原因不明の脱毛が起きた場合などは、金属アレルギーチェックを行うことで症状の改善につながる可能性があるのです。

脱毛が起きても、毛根さえ死んでいなければ、その原因を取り除いて「正しい食事や生活習慣、適切な頭皮ケア」を実践することで髪が再生することは事実です。

そのためには、健康な歯を維持していくことも髪の毛の成長にとって大切な要素になってきます。日頃から、口内ケアにも十分注意を払って健康な歯を維持していくことを心がげていきましょう。