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先日、高血圧と薄毛には関連性があることは説明しました。しかし、実は低血圧が原因でハゲになる場合もあります。

高血圧の場合は、血液の巡りが悪くなることで、育毛効果がある栄養が頭皮の毛根に十分に届かないことが抜け毛や薄毛の原因になります。そして、低血圧の場合も高血圧と同じように血液の巡りが悪いことで、抜け毛や薄毛の原因になるのです。

低血圧により抜け毛が引き起こされる場合は、心臓から全身に送られる血液の勢いが弱いために、身体全体の血液の循環が悪くなっていることが原因です。低血圧であることは、当然ながら健康上もよくありませんので、早めに対策をとるようにしなければなりません。

しかし、低血圧の原因を突き止めることは簡単ではない場合があります。このことは、高血圧についても同じことがいえます。

それでも、原因がはっきりしない高血圧であった私自身が食生活や生活習慣を変えたことで高血圧の症状が治まったことから、低血圧であっても同じように食生活や生活習慣を変えたり、必要であれば医学の力を借りたりすることで血圧が正常値に戻ることは十分に可能だと思われます。

低血圧であり同時に薄毛で悩んでいるならば、健康維持と薄毛対策のためにも「低血圧を改善してハゲを治す」ことを目指すべきです

ここでは、低血圧がハゲにつながる原因と低血圧の改善法について説明していきます。

低血圧とは

低血圧とは、身体全体を流れる血液の勢いが弱い状態を指します。

「WHO(世界保健機構)」では、収縮期血圧(上の血圧)が100以下、拡張期血圧(下の血圧)が60以下の状態を低血圧としています。低血圧は、男性よりも女性に多く見られる症状で、女性の約20%が低血圧といわれています。

低血圧には、3種類あります。それらは、以下の通りです。

1. 本態性低血圧

本能性低血圧とは、病気などの明らかな原因があって起こるのではなく、常に血圧の低い状態が続く症状を指します。精密な検査を受けても原因が判明しない場合が多く、その人の体質や遺伝が関係しているケースがあるといわれています。

症状:めまい、倦怠感、息切れ、食欲不振、下痢など

2. 二次性低血圧

二次性低血圧とは、他の病気が原因である低血圧のことをいいます。例えば、腎臓病やガン、糖尿病、循環器系などの病気が原因で引き起されたりします。その他にも、出血、貧血、脱水、塩分不足が原因の場合もあります。

また、病気そのもの以外にも服用している薬が原因となっている場合もあります。二次性低血圧は、原因となっている病気を完治させるか、薬を変更しなければ改善されません。

症状:立ちくらみ、冷え性、肩こり、動悸、食欲不振など

3. 起立性低血圧

起立性低血圧は、別名「脳貧血」と呼ばれています。寝ている状態や座っている状態から立ち上がったときに、ふらついたりする症状があります。これらの症状は、脳の血液量の低下が原因で起こります。

症状:急に座ったり、立ち上がったりした時にふらつく

なぜ低血圧でハゲるのか

先述の通り、低血圧が原因で抜け毛が引き起こされる場合は、心臓から全身に送られる血液の勢いが弱いために、身体全体の血液の循環が悪くなっていることが原因であるといえます。

低血圧の人は、血液の勢いが弱いために、心臓から離れたところにある手足や頭皮の毛細血管に血液が届きにくい傾向にあります。そのため、頭皮の毛根にある毛母細胞に、育毛効果がある栄養素も届きにくいのです。

また、低血圧の人の頭皮は、頭皮温度が低く頭皮が硬くなりやすい傾向にあります。頭皮がそのような状態である時には、頭皮の血行が悪くなっています。血行が悪いから、頭皮が冷たく髪も育ちにくいのです。

低血圧の人は、心臓から血液を送り出す力が弱いために心臓から遠い場所にある器官に、血液を通して栄養を送る力も弱くなると説明しました。その結果、抜け毛だけでなく、肌荒れや顔のくすみ、爪割れなどを引き起こしてしまいます。また、血液が心臓に戻る力も弱いために、足のむくみも起きやすくなります。

低血圧を防ぐ方法とは

低血圧の対策には、まず食生活や生活習慣の改善が大切です。低血圧改善には、全身の血行を良くすることが一番大事です。必要な栄養素をとって規則正しい生活を心がけて下さい。

高血圧にとっても、低血圧にとっても、食生活や生活習慣の改善は不可欠です。そして、さらに言えばハゲの改善にとっても、食生活や生活習慣を正すことが一番大切なのです。

低血圧対策としては、次の3つがあげられます。

1. 血液の量を増やす

塩分の過剰な摂取は高血圧を招くリスクがあることから、健康にはあまりよくないとされています。ところが、低血圧の人の場合は、塩分を控えすぎなくても大丈夫です。

塩分を摂取すると血液中のナトリウム濃度が上がります。すると、増えた血液中のナトリウム濃度を薄めようとして、血液中の水分量が増えます。その結果、血液の量が増えます。そして、血液の量が増すことで全身の血流も良くなるのです。

このように、低血圧の人が血液の量を増やすためには、1日の塩分摂取量を3グラムほど増やすようにすることです。同時に、1日の水分を1~2リットルは飲むようにすることで血流増加効果が倍増します。その時に、育毛効果が高いシリカ水を利用すると育毛効果も高まります。

2. 足腰の筋力をつける

低血圧の原因には、「足腰の筋力不足」も影響しています。下半身の筋肉を鍛えることで、血液を心臓に送り戻す足の筋肉のポンプ機能が高まります。そして、下半身を鍛えることで心拍機能も高めると、心臓のポンプ機能も高まり全身に送り出す血液の勢いも増すのです。

つまりは、足腰を鍛えることで心臓から送り出される血流も、心臓に戻ってくる血流も両方同時に高まるのです。

足腰を鍛えるには、ウォーキングがおススメです。最初は、無理をせずに1日30分歩くようにします。慣れてきたら1週間2~3回定期的に行うことで、足腰の筋力アップや低血圧改善、ダイエット効果が期待できるようになります。

3. 禁煙をする

喫煙は、血圧を下げます。「低血圧の改善には喫煙は厳禁」といわれています。これは低血圧のため血の流れが悪くなっている血管を、喫煙によってさらに細くするからです。低血圧の人は、ただでさえ血流が悪くなっているので、これ以上血管を細くしてはなりません。

また、チェーンスモーカーが禁煙することで低血圧を克服したという実例はいくらでもあるのです。私は、喫煙はハゲに悪いと何度も力説していますが、それは低血圧もハゲも血流が悪くなっていることが原因であることが多いからです。

4. 入浴を効果的に利用する

入浴は、血流をよくします。特に、ややぬるま湯(38~40度)のお風呂に、半身浴で20分もすると身体が温まるだけでなく、血流改善、デトックス効果、リラックス効果などが得られます。シャンプー時の半身浴は、特におススメです。

5. 良質の睡眠をとる

私たちの髪の毛は、夜の22:00から26:00までが髪が一番育つ時間です。この時間に、良質の睡眠をとることは、血圧安定にも育毛にも大事なことなのです。

低血圧に効果がある食品

1. 血圧を上昇させるチラミン

栄養素「チラミン」には、血圧を上げる働きがあります。チラミンには、神経を興奮させる働きがある「ノルアドレナリン」の放出を促進して交感神経を動かす働きがあります。その結果、血圧が上昇するのです。

チラミンを含む食品:チェダーチーズ、赤ワイン、コーヒー、カカオ

2. 良質のタンパク質

魚・赤身の肉・乳製品・豆腐などは、低血圧の人には欠かせない栄養素です。

3. 黒豆・大豆・小豆・黒ゴマ

特に黒豆は、それだけでも育毛効果もあります。血行をよくするカプサインを多く含むトウガラシと一緒にとることで、血圧上昇と育毛効果が期待できます。

4. コーヒー、紅茶、お茶

血圧を上げるカフェインが含まれているので食後に飲むことで、食後の血圧低下を防ぎます。

低血圧も、高血圧同様にハゲの原因になります。食習慣や生活習慣を正すことが、低血圧と高血圧の両方の改善に有効な手段です。その結果として、髪の成長と健康維持にもいい効果が現れてくるのです。